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軽井沢新聞 > ニュース 最新号 > 2014 No.135
軽井沢新聞 ニュース

親族の手を離れる、日本人第一号別荘の八田邸、

建物は残る方向へ

旧軽井沢の八田裕二郎別荘旧軽井沢の八田裕二郎別荘
 軽井沢町で日本人が建てた別荘第一号として知られる、旧軽井沢の八田裕二郎別荘が、所有していた親族の手を離れることがわかった。藤巻進町長が7月31日、親族から町に相談があったことを議会全員協議会で明らかにした。話を聞いた議員からは「今ある場所で保存していくのが望ましい」「利用法をすぐに検討すべき」と、保存に好意的な意見が寄せられ、町は他の業者などに譲渡しないよう八田家に申し入れ、親族も承諾した。
 今後の利用について、町長は「単に残すだけではなく、良い形で利用しながら保存していけるよう、最善の方法を考えたい」と話した。
 別荘は1893年、旧海軍大佐の八田裕二郎が建設。木造2階建てで、敷地面積は1593㎡。八田はイギリスへの留学経験が長かったこともあり、外観は日本家屋だが、家の中の一部は靴を脱がず、そのまま土足で入れる造り。当時の姿のまま、3代にわたり親族が使用してきた。

15の国と地域から一期生49人

国際高校「ISAK」開校

国際高校「ISAK」開校開校式で代表生徒が挨拶 国際高校「ISAK」開校開校式のあと、3教室に分かれて行われた生徒と教員
の対談形式のセッション。「歌う事が好き」と話した
生徒が歌声を披露し、拍手に包まれた。
 私立の全寮制の国際高校学校「インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)」が8月24日、開校した。15の国と地域から集まった一期生49人のほか、関係者ら約150人が開校式に出席。生徒の代表者は「真の多様性の素晴らしさを学べると思い、ISAKを選んだ。素晴らしい高校生活を送り、ISAKの歴史の第一歩を築いていきたい」とあいさつした。
 同校代表理事の小林りんさんは「変革が起きている教育界に身を置くものとして使命を忘れず、学校のミッションに誠実に、チーム一丸となって全力で進んで行きたい」と、力を込めた。
 同校は「グローバル社会で変革を起こせるリーダー育成」を目指す。日本の学習指導要領に縛られない文部科学省の「教育課程特例校」として指定を受け、日本語を学ぶ授業以外は、全て英語で行う。2015年秋には世界各国の大学の受験資格を得られる「国際バカロレア」の認定校となる見込み。
 一期生49人のうち日本人は県内1人を含む18人で、男女比はほぼ同率。海外はタイ、マレーシア、アメリカなどから生徒が集まった。全生徒のうち56%が全額、または部分的に奨学金を利用。一期生の生徒募集には、233人の応募があった。
 来賓として開校式に出席した下村博文文部科学大臣は「この学校がグローバル社会の縮図そのもの。世界を変えて行く、世界をリードする人材が出てくると思う」と期待を示した。

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