本当の施主はだれ?建てる目的に不安広がる
千ヶ滝西区の巨大別荘、さらに増築
「世界的に有名なIT長者の別荘か」と噂され、2012年から工事が続いている千ヶ滝西区の大型別荘がさらに増築し、工期も来年12月までの延長となった。3月25日付で近隣に配布された説明文によると、増築は建築面積が約1千38㎡、延床面積約813㎡。増築部分は鉄骨造りの平屋で高さが9m。立面図も発表されたが、そこには当初見られた数寄屋風の日本家屋はなかった。
2013年の7月18日竣工の予定が、2014年7月24日に延期となった上に今回の延期。近所の定住者はもう2年以上ダンプカーの騒音に悩まされているだけに、この工期延長にはうんざりという表情を見せた。「増築工事が始まると、朝7時半から夜9時までミキサー車やダンプが通り、埃もすごくて窓も開けられません」。1年前に別荘を建てたばかりの住民も「こんなことならここに建てるのではなかった」とぼやく。
地上1階地下3階。地下に関して規制がない軽井沢自然保護対策要綱の盲点をついた巨大な建物だけに、いったい何の目的に使うのかという不安の声も。工事が始まってからかなりの歳月を経た今「そろそろ、本当の施主が誰なのか、どんな目的で建てるのかを明らかにして、付近の住民の不安を消してあげるべきではないか」という声が挙がっている。
2013年の7月18日竣工の予定が、2014年7月24日に延期となった上に今回の延期。近所の定住者はもう2年以上ダンプカーの騒音に悩まされているだけに、この工期延長にはうんざりという表情を見せた。「増築工事が始まると、朝7時半から夜9時までミキサー車やダンプが通り、埃もすごくて窓も開けられません」。1年前に別荘を建てたばかりの住民も「こんなことならここに建てるのではなかった」とぼやく。
地上1階地下3階。地下に関して規制がない軽井沢自然保護対策要綱の盲点をついた巨大な建物だけに、いったい何の目的に使うのかという不安の声も。工事が始まってからかなりの歳月を経た今「そろそろ、本当の施主が誰なのか、どんな目的で建てるのかを明らかにして、付近の住民の不安を消してあげるべきではないか」という声が挙がっている。
ピッキオ「QUMAプロジェクト」の結果報告
クマの行動範囲、繁殖状況は?
発信器をたよりに、メスグマの冬眠場所を探す
ピッキオのスタッフ。(2013 年3 月撮影)
ピッキオのスタッフ。(2013 年3 月撮影)
NPO法人ピッキオはこのほど、浅間山麓のクマの生態について調査した「QUMAプロジェクト」の結果をまとめた。このプロジェクトは2010年10月から2014年3月まで、三井物産環境基金より約840万円の助成を受けて実施。クマの個体数、オスグマの行動範囲、子グマの繁殖状況の3点について調べた。
メスより広い範囲で移動するオスグマの行動追跡は、3頭に衛星利用測位システム(GPS)をつけて調査。3頭とも落葉広葉樹林の広がる比較的狭い範囲(29~57?)を利用し、繁殖期の7月、冬眠前の11月は、短期間に長い距離を移動することがわかった。年間の行動範囲は、平均的なメスの2~6倍の広さだった。
繁殖状況は、発信器を付けた33頭のメスグマを調査。毎年2月から3月にかけ、冬眠場所近くで、子グマの鳴き声の有無を確認。また、冬眠明けにメスグマが子グマを連れているかどうか、センサーカメラによる撮影も行った。出産したメスグマの割合は年ごとに20~36%。3年間追跡できた7頭のメスグマのうち4頭が1回、1頭が2回出産し、2頭は1回も出産しなかった。
個体数調査は、有刺鉄線の仕掛けで採取したクマの毛根を、DNA鑑定することで割り出す。鑑定は現在も継続中で、今年度中には結果が出る予定だ。
ピッキオのクマ対策リーダー、玉谷宏夫さんは「クマの増減は、今後も継続的に調べていく必要がある」と、繁殖状況の調査を今後も続けていく考えを示した。
メスより広い範囲で移動するオスグマの行動追跡は、3頭に衛星利用測位システム(GPS)をつけて調査。3頭とも落葉広葉樹林の広がる比較的狭い範囲(29~57?)を利用し、繁殖期の7月、冬眠前の11月は、短期間に長い距離を移動することがわかった。年間の行動範囲は、平均的なメスの2~6倍の広さだった。
繁殖状況は、発信器を付けた33頭のメスグマを調査。毎年2月から3月にかけ、冬眠場所近くで、子グマの鳴き声の有無を確認。また、冬眠明けにメスグマが子グマを連れているかどうか、センサーカメラによる撮影も行った。出産したメスグマの割合は年ごとに20~36%。3年間追跡できた7頭のメスグマのうち4頭が1回、1頭が2回出産し、2頭は1回も出産しなかった。
個体数調査は、有刺鉄線の仕掛けで採取したクマの毛根を、DNA鑑定することで割り出す。鑑定は現在も継続中で、今年度中には結果が出る予定だ。
ピッキオのクマ対策リーダー、玉谷宏夫さんは「クマの増減は、今後も継続的に調べていく必要がある」と、繁殖状況の調査を今後も続けていく考えを示した。
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