人口が初めて2万人超、観光客増、犯罪件数増
2013年を数字で振り返る
「風立ちぬ」の企画展を行った堀辰雄文学記念館
軽井沢町の12月1日現在の人口は1万9953人、世帯数は9118。昨年同時期と比べ178人、160世帯が増加した。8月5日には、町制施行以来、初めて2万人を突破したが、以後転出者が上回り2万人以下で推移している。長野県観光部の発表による、1月から6月までの軽井沢高原への観光客の入り込みは213万6千人(昨年205万8千人)で、前年比3.8%の増加。7~8月の2カ月間は357万人(昨年348万8千人)が訪れ、前年比2.4%増だった。7月公開の映画「風立ちぬ」の影響で、堀辰雄文学記念館には11月末までに、前年同時期の3倍以上となる1万8000人を超える入館があった。
軽井沢警察署の発表によると、10月末までの町内の犯罪発生は181件で、昨年同時期より20件の増加。自転車盗が20件(昨年6)、器物破損21件(昨年10)と増加したのが大きな要因。昨年1件もなかった特殊詐欺の被害は2件で、合計の被害額は940万円。同署の生活安全課の担当者は「怪しい電話があったら一人で判断するのではなく、必ず家族など身近な人に相談をしてほしい」と呼びかけている。
10月末までの交通事故は151件で、昨年同時期より1件上回った。事故による死者は1人。6月7日夜、追分の国道18号で、御代田方面へ向かう軽自動車と、交差点を右から左へ渡ろうとした85歳の女性が接触し、歩行者が亡くなった。事故の約半数が国道18号で発生し、約3割が県外居住者が第一当事者。
今年11月末までの火災発生は6件(建物4、車両1、その他1)で、昨年の13件の半数以下。救急車の出動は1367件と昨年より66件多かった。
軽井沢警察署の発表によると、10月末までの町内の犯罪発生は181件で、昨年同時期より20件の増加。自転車盗が20件(昨年6)、器物破損21件(昨年10)と増加したのが大きな要因。昨年1件もなかった特殊詐欺の被害は2件で、合計の被害額は940万円。同署の生活安全課の担当者は「怪しい電話があったら一人で判断するのではなく、必ず家族など身近な人に相談をしてほしい」と呼びかけている。
10月末までの交通事故は151件で、昨年同時期より1件上回った。事故による死者は1人。6月7日夜、追分の国道18号で、御代田方面へ向かう軽自動車と、交差点を右から左へ渡ろうとした85歳の女性が接触し、歩行者が亡くなった。事故の約半数が国道18号で発生し、約3割が県外居住者が第一当事者。
今年11月末までの火災発生は6件(建物4、車両1、その他1)で、昨年の13件の半数以下。救急車の出動は1367件と昨年より66件多かった。
軽井沢高原文庫が遺族から受贈
辻邦生さんの山荘、2014年に一般公開
辻さんが亡くなる直前まで執筆していた書斎
作家の辻邦生さん(1925~99年)、西洋美術史家の辻佐保子さん(1930~2011年)夫妻が暮らした旧軽井沢の山荘が2013年夏、辻さんの遺族から軽井沢高原文庫に寄贈されていたことがわかった。
山荘は木造2階建てで、夫妻と親交があった建築家の磯崎新さんが設計し、1976年に建てられた。斜面に立ち、2階の夫妻それぞれの書斎からは正面に浅間山が見える。書斎には、辻さんが亡くなる直前まで執筆していた原稿がそのまま机の上に残り、蔵書や夫妻が愛したレコードや美術作品なども保存されている。
高原文庫などを運営する軽井沢タリアセンはこれまでに、作家の堀辰雄やフランス文学者の朝吹登水子の別荘など6棟の建物を、敷地内に移築保存している。辻さんの山荘は、地形を生かした作りのため現地で保存する。
2014年には一般公開を予定。辻さんと親交のあった編集者の講演会や朗読会、辻さんが好んだ散策路巡りと山荘見学をセットにした催しなどを考えている。
高原文庫の副館長大藤敏行さんは「山荘は辻先生の創作、生活空間がそのまま密封されている。訪れると、作品や資料を読むのとは、違う次元の体験ができると思う。うまく活用しながら保存していきたい」と話した。
山荘は木造2階建てで、夫妻と親交があった建築家の磯崎新さんが設計し、1976年に建てられた。斜面に立ち、2階の夫妻それぞれの書斎からは正面に浅間山が見える。書斎には、辻さんが亡くなる直前まで執筆していた原稿がそのまま机の上に残り、蔵書や夫妻が愛したレコードや美術作品なども保存されている。
高原文庫などを運営する軽井沢タリアセンはこれまでに、作家の堀辰雄やフランス文学者の朝吹登水子の別荘など6棟の建物を、敷地内に移築保存している。辻さんの山荘は、地形を生かした作りのため現地で保存する。
2014年には一般公開を予定。辻さんと親交のあった編集者の講演会や朗読会、辻さんが好んだ散策路巡りと山荘見学をセットにした催しなどを考えている。
高原文庫の副館長大藤敏行さんは「山荘は辻先生の創作、生活空間がそのまま密封されている。訪れると、作品や資料を読むのとは、違う次元の体験ができると思う。うまく活用しながら保存していきたい」と話した。
「木造モダニズムの先駆的な事例」
旧加藤家別荘、国の登録有形文化財に
写真上・旧加藤家別荘。
壁一面に配した大きな窓が特徴。
写真下・一階サンルームの北側には暖炉が見える。
(ともに1997年撮影)
旧軽井沢の旧加藤家別荘など、全国の220件の建造物が11月15日、国の文化審議会により、登録有形文化財にするよう文部科学大臣に答申された。
旧加藤家別荘は1929年、北海道帝国大(現北海道大)の教授だった加藤泰治が建設。木造2階建てで、西面に1、2階とも大きなガラス窓をたてたサンルームがあり、居間の北側には石積みの暖炉を設置している。文化庁の資料には「軽井沢の別荘建築における木造モダニズムの先駆的な事例」と、建物の特徴が記されている。その後、所有者はかわり現在は個人が所有している。
現在、町内の登録有形文化財は4件で、答申しているのが3件となる。
旧加藤家別荘は1929年、北海道帝国大(現北海道大)の教授だった加藤泰治が建設。木造2階建てで、西面に1、2階とも大きなガラス窓をたてたサンルームがあり、居間の北側には石積みの暖炉を設置している。文化庁の資料には「軽井沢の別荘建築における木造モダニズムの先駆的な事例」と、建物の特徴が記されている。その後、所有者はかわり現在は個人が所有している。
現在、町内の登録有形文化財は4件で、答申しているのが3件となる。
- No.148(2015年10月)
- No.147(2015年9月)
- No.146(2015年8月)
- No.145(2015年7月)
- No.144(2015年6月)
- No.143(2015年5月)
- No.142(2015年4月)
- No.141(2015年3月)
- No.140(2015年2月)
- No.138・139(2014年12月)
- No.137(2014年11月)
- No.136(2014年10月)
- No.135(2014年9月)
- No.134(2014年8月)
- No.133(2014年7月)
- No.132(2014年6月)
- No.131(2014年5月)
- No.130(2014年4月)
- No.129(2014年3月)
- No.128(2014年2月)
- No.126・127(2013年12月)
- No.125(2013年11月)
- No.124(2013年10月)
- No.123(2013年9月)
- No.122(2013年8月)
- No.121(2013年7月)
- No.120(2013年6月)
- No.119(2013年5月)
- No.118(2013年4月)
- No.117(2013年3月)
- No.116(2013年2月)
- No.114(2012年12月)
- No.113(2012年11月)
- No.112(2012年10月)