• ニュース
  • トピックス
  • スペシャル
  • イベント
  • ショップ
  • ピープル
軽井沢新聞 > ニュース 最新号 > 2013 No.120
軽井沢新聞 ニュース

軽井沢ナショナルトラストからの連絡で

ヴォーリズ建築の別荘保存へ

ヴォーリズ建築の別荘保存へ
改修が進む旧アームストロング別荘。
屋根には土管煙突が見える。
 富山県富山市の私立青葉幼稚園が5月より、同園が所有する旧軽井沢の旧アームストロング別荘の改修を始めた。別荘は、建築家のヴォーリズが創立したキリスト教伝道団体、近江ミッション(現近江兄弟社)が大正末期、貸別荘として設計、建築したものをアームストロングが購入。1960年のアームストロング逝去後は、彼女が創立した青葉幼稚園が譲り受け、スタッフ研修などで利用していたが、あさま山荘事件の風評などもあり、1970年代から使われなくなった。
 幼稚園創立100年を迎えた2011年、軽井沢ナショナルトラストの会員が同園に連絡をとり、別荘の今後について話し合ったことで事態が進展。「別荘を手放したり、移築する考えもあったが、アームストロングが愛した今の場所で、保存していくことに意味があると考えました」と同園の奥原望理事長。
 雨風で傷んだ一階部分の改修を6月末まで行い、生活ができるよう、水、火回りの工事も進めるという。奥原理事長は「改修後はアームストロングのことを広く知ってもらえるよう、地域の方とも交流できる場にできたら」と話していた。
 軽井沢ナショナルトラストの中島松樹会長は約60年前、青葉幼稚園の園児を連れたアームストロングが、旧軽井沢方面へ向かうのを目にしている。
「会うと挨拶してくれる気さくな方でした。ナショナルトラストでも、長年見守ってきた別荘なので、改修は喜ばしいこと」と話した。

白樺やモミジを植えて森づくり

美しい緑の風景を次世代へ

美しい緑の風景を次世代へ
 軽井沢の自然景観の保全に取り組むボランティア団体「軽井沢ベセア」は、追分の空き地に植樹し森づくりを始めた。
 「不動産の販売や建築だけのために、切らなくてもよい木まで切られ、軽井沢の財産である緑が損なわれてきた。今まで切らないよう呼びかけてきたが、言っているだけではなく、これからは自分たちの手でも緑の景観を造っていきたい」と同会事務局は意気込みを話す。
 「ベセアの森」と名づけ、羽田国際空港や表参道のビル屋上の庭園を設計した造園家で環境アドバイザーの鈴木美津子理事長がデザイン。5月に行った第1回目の植樹では、会員が提供した土地にモミジや白樺など11本を植樹。今月も10本を植え、夏には交流会を予定している。
 今後さらに木のオーナーを募り、木を増やして行く予定だ。オーナーは樹木代、年会費、管理費を合わせ、白樺が1万5千円。オーナーのネームプレートを付け、次世代へ残すという。森づくりのために無償で提供してくれる土地も求めている。問い合わせは軽井沢ベセア事務局(TEL.090-9353-1742)まで。

軽井沢web

▼ 誌面を見る

PDF軽井沢新聞1面

PDF軽井沢新聞2面

PDF軽井沢新聞3面

PDF軽井沢新聞4面

PDF軽井沢新聞5面

PDF軽井沢新聞6面

PDF軽井沢新聞7面

PDF軽井沢新聞8面

ページの先頭へ戻る