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軽井沢新聞 > トピックス 最新号 > 2014 No.138・139
軽井沢新聞 トピックス

湯川ふるさと公園大規模伐採事業

環境に配慮し、計画変更へ

立て看板
公募伐採の進入路として5,000㎡が
皆伐された湯川河川敷。
 風致地区でもある湯川「浅間大橋」の両側、林だった河川敷が、県の事業で約5,000㎡伐採された。野鳥や貴重な植物が確認され、保存ゾーンの看板があるにもかかわらず、ハルニレが何本も広範囲に切られていた。環境破壊の指摘を受けて、県は事業開始から約1ヶ月で中断したが、原状回復については未定としている。
 県佐久建設事務所によると、伐採は軽井沢町の要請を受けて、治水目的として決定した。進入路のため5,000㎡の樹木を伐採して更地にし、公募伐採として約200本、軽トラック4台分の樹木を公募で伐採する計画だった。 河川法が2007年に改正されたのを機に、国は治水事業を進めるにあたって、河川域の植生に手を加える際には環境アセスメントを実施するなど、「治水ありき」から、「自然との共生」を掲げている。伐採地周辺は「ふるさとの川整備事業」の際、1999年1月に桜井善雄信州大学名誉教授らが現地調査を行い、豊かな自然の場所と絶賛した記録が残っている。貴重植物の植生、約50種の鳥、250種の昆虫類やニホンリスやテンなど野生動物の生息も確認されている。
 事業の目的について県の担当者は「軽井沢町から『樹木で浅間山が見えない』『雪捨て場が欲しい』との要望があった。(町から)野生動物が生息しているという説明はなかった」と話している。県は周辺の住民や町議会議員から指摘を受け、環境調査を知ると即座に公募伐採の計画を中止し、「今後、雪捨て場にすることはない」と話した。美智雄軽井沢町建設課長は取材に対し「橋梁の管理に支障があるので伐採をお願いした。湯川の管理は県のすること。町として雪捨て場にする予定はない」と答えた。近くの飲食店主は「更地になって驚いた。キツネも来なくなった」。近隣の女性は「ハルニレの森に戻してほしい。町が調査結果をなぜ県に知らせなかったのだろう」と疑問を投げかけた。

土砂災害警戒区域703 箇所、うち特別警戒区域は662 箇所

土砂災害警戒区域
土砂災害警戒区域の情報はホームページにて。
 長野県佐久建設事務所は土砂災害防止法による軽井沢の危険区域の町内全域の調査を終了し、別荘団体や管理関係者への説明会を12月5日から、土地所有者への説明会を12月8日から開催している。急傾斜地崩壊の危険性のある区域としては、町内にイエローゾーン (土砂災害警戒区域)が703箇所あり、そのうちレッドゾーン(土砂災害特別警戒区域)が662箇所、指定は2015年3月末までに行う。
 9日に軽井沢町中央公民館で行われた説明会には約150人が参加。土砂災害のビデオの上映や被害防止のためのハードとソフト対策の説明等が行われた。「レッドゾーン指定の場合は、固定資産税が減免される」と軽井沢町税務課からの説明があったが、イエローゾーンの土地所有者からは「財産価値が下がるのは同じなのに不公平では」との不満の声があがった。「財産価値というよりは、生命を守ることが中心。レッドゾーンは擁壁を造るための経費がかかるので適用される」と県の担当者。軽井沢の別荘に半年以上暮らす千葉県の滝沢信子さんは「イエローゾーンに入ったが、生命に関わることなのではっきりしてよかった。1日も早く安全な避難場所を決めてほしい」と話した。東京でも20日までの間に、6回の説明会を開催する。

大規模太陽光発電施設をめぐって

視察する自然保護審議会の委員
10月10日、発地の計画地を視察する
自然保護審議会の委員ら
軽井沢町自然保護審議会 設置基準について協議

 軽井沢町の諮問で自然環境の保全について審議する、軽井沢町自然保護審議会が11月20日、地上の太陽光発電施設の設置基準について協議した。「大小問わず、この半年で設置の相談件数が増えている」と、町が委員に設置基準の見直しについて意見を求めた。  町は大規模太陽光発電施設に対応するため、2013年3月に設置基準を設けた。「特定道路から望見できない場合を除き、第一種低層住居専用地域には設置できない」ことや「保養地域では敷地境から10m後退、保養地域以外では5m後退させる」などと定めている。また、設置面積が1000㎡を超える大規模太陽光発電施設については、同審議会に意見を求めるとの記載もある。  委員からは、「設置場所の周辺環境にもよるので、現行の基準で計画が出たらその都度審議を重ねていくべき」と改正に慎重な意見があった一方、規模の大きさについて制限がないことから「上限を定めて、もっと厳格なものにするべき」「一定規模以上の計画には環境アセスメントを義務づけるべき」などの声もあった。町は審議会で出た意見を参考に、改正するかどうかも含め意見をまとめ、次の審議会で報告する予定だ。

発地のメガソーラーに関して 軽井沢町に反対の署名を提出

 発地馬取地区3万坪の敷地に株式会社JMSが計画している、大規模太陽光発電施設(メガソーラー)に反対する「南軽井沢・発地メガソーラー計画を考える会」が、12月10日軽井沢町役場を訪れ、藤巻進町長に1212名の反対署名を提出した。広瀬稔代表は「広大な緑を失うことは軽井沢の損失」と述べ、「自然を保護することを謳った軽井沢町民憲章や自然保護対策要綱の精神に反する」「町民に知らせることもなく、議会で諮ることもなく決めている」などを反対の理由にあげた。同会は計画の白紙を求めたが、町長は「現段階では再生エネルギー推進というのが町のスタンス。基準に合っていれば認めざるを得ない。反対の意見と署名については、JMSに伝える」と述べた。軽井沢新聞社の取材に対し、町長は「今後は状況の変化や皆さんの想いも考慮し、議員も考えるだろうし、軽井沢での太陽光発電のあり方を議論していかなければいけない」との見解を示した。

旧軽ロータリー周辺が変わる?

株式会社フォンスが数店舗を展開


「川上庵」「レストラン酢重」など全国で26店舗を運営する(株)フォンスは2015年7月オープンを目指し、旧軽井沢ロータリーにベーカリーカフェ「沢村」の建設を進めている。川上庵の向かい側にある駐車場だった場所で、敷地は約1000坪、建坪は約150坪。パン工房と販売店、カフェレストランが入り、緑の中にテラス部分が大きく広がる設計だ。「旧軽井沢の商店街には、訪れる人たちが求めている林の中に佇むという場所がない。そういう場所を作ろうと思っています」と小山正社長。
 敷地は旧軽井沢のモミジの名所でもある場所。木はほとんど切らず移植して活かすことにした。「敷地を町に開放するというイメージです」。買物客でなくても誰でも入って行ける2階は、回廊をめぐって周りの木々を眺めて楽しんでもらう設計だ。
 小山さんが「川上庵」をオープンしたのは2000年。「その頃から軽井沢はだいぶ変わりました。軽井沢を良くするには旧軽井沢が大事だと思っていましたが、旧軽井沢は小さな店の寄せ集めで統一感がなく、それがエリアとしての弱点」。2年前から、空き店舗が出るとそこを借り、周囲での展開を考えた。「6ブランド作ることができれば、ある程度の集客力を持てると思って始めています」。沢村のほか向かい側に3店舗押さえて、雑貨の店なども準備している。
『日常の中の少しの贅沢』がコンセプト。「昔からの別荘の人もそんなに気取っているわけではないと思う。スノッブな町にはしたくない。自然と人が楽しめるものがいいと思っています。自分たちがやっているだけで楽しい街になるということはなくて、これがきっかけでいろんなお店、思い入れのある店が増えていけばいいなと思っています」。

伐採された天然カラマツを浅間神社に奉納

天然カラマツ
 長年近隣住民から浅間神社の「ご神木」として親しまれ、昨年冬に伐採された天然カラマツが、加工されて境内に設置されている。カラマツは直径1m、推定樹齢220年の大木だった。枯れ枝の剪定を追分区から依頼された町が、2013年1月に木を幹から伐採、抜根整地。今年1月、町建設課はカラマツの一部を浅間神社社殿に奉納し、追分公民館の入口付近にも設置した。カラマツが生えていた場所には幹部分で作ったテーブルが置かれている。テーブル横には経緯を記した掲示板が立ち、「ここに素晴らしい景観があったことを記念して、カラマツの幹部分を浅間神社社殿に保存し、同じく幹部分を使ったテーブルをこの場所に設置しました。」とある。

大雪でハウス全壊したいちご園 14棟で営業再開へ

いちご園いちご狩りは大人2,000円、小学生以下800円で、
30分間食べ放題。
電話、HPなどから3日前までに要予約。
TEL.0267-48-3620
 2月に降った大雪でハウス全10棟が倒壊した、いちご生産・販売の軽井沢ガーデンファームが、2015年1月1日の収穫再開に向け準備を進めている。ハウス倒壊直後、雪がまだ残るうちから解体作業を開始するなど「来季に間に合うように、早め早めに手を打って進めてきた。やっと再開できる」と代表取締役の鷲山秀次郎さんは感慨深げに語る。今シーズン、新たに設置したハウスは14棟。雪の重みにも耐えられるよう1棟の幅を7mから6mに縮め、筋交いを設置するなどして強化。ハウス内を温める暖房も2機から4機に増設した。

「ビルゲイツの軽井沢別荘」騒動を『PRESIDENT』が掲載

PRESIDENT
「ビル・ゲイツの別荘ではないか」と噂される千ヶ滝の巨大別荘に関する記事が、12月8日発売のビジネス総合誌『PRESIDENT』に3ページにわたって掲載されている。これはプレジデント社の依頼によるもので、軽井沢新聞社広川小夜子編集長が執筆した。所有者は誰なのか、なぜ巨大な建物が個人の別荘として認められたのか、工事中どんな問題が起こったのかなどを2012年1月の造成の頃から4階建てのビルが姿を現すまでの写真や側面図と共に紹介している。(プレジデント社、定価750円)

フランスで料理本を出版

信州食材や日本技術の発信も

浜田シェフパリの書店にてサインする浜田シェフ(中央)。
左は著者の増井さん。
 ホテルブレストンコート総料理長・浜田統之さんの料理本が、11月26日にフランスで発売された。27日にはパリでサイン会が開催され、本場フランスの料理人たちが多数訪れた。353ページにわたり約90のレシピ、軽井沢の自然や信州食材も紹介している。執筆者の増井千尋さんはパリ在住ジャーナリストで、これまでもフランス人三ツ星シェフらの本を数多く手掛けてきた。浜田さんは「世界観すべてを表現できた。夢が一つ叶った」と喜びを隠さなかった。
料理本の名門「Glénat」から発売した『NORIYUKI HAMADA, RESTAU-RANT YUKAWATAN,KARUIZAWA JAPON』、79ユーロ。日本でも購入可、19,440円(税込)。
ホテルブレストンコート TEL.0267-46-6200

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