大正、昭和期の町内の写真や映像、町報などをウェブサイトで公開している「デジタルアーカイブ」（運営：軽井沢町立図書館）に4月1日、新たな資料が加わった。1951年の沓掛大火の写真には、消火活動にあたる人の姿や焼け跡の整理をする様子が写る。町内のニュースを掲載した新聞「軽井沢タイムス」（1955年10月～1972年2月）も、軽井沢の歴史を伝える貴重な資料。創刊号では、英国聖公会宣教師ジェームズ・チャペルのインタビュー記事を掲載している。他にも1960年代作成の観光案内冊子、軽井沢の民謡をもとに作成した映像なども新たに公開された。

　軽井沢おもちゃ王国に4月12日、新たなアトラクション「大迷宮アスレチック城」が誕生する。参加者は床面積144㎡、5階建ての城の形をした立体迷路を進んで最上階のゴールを目指す。迷路内には平均台や雲梯などのアスレチック12種類を17カ所に設置。カーテンを壁で仕切ったり、板塀を規則正しく並べて視覚を惑わす仕掛けもある。アスレチックを回避してもゴールにはたどり着けるが、試練を乗り越えるほど、迷路内のポイントで多くのスタンプを集めることができる。

　1886年、A・C・ショーと同じ年に軽井沢を訪れたのがイギリス人教師ディクソン。その年の夏、家族を伴って万平ホテルの前身である旅籠「亀屋」から家を借りた。ディクソンから多くの影響を受けた亀屋の宿主・佐藤万平は西洋式のホテルへと改築。1894年、亀屋ホテルを開業した。これが万平ホテルの始まりと言われている。
　120周年という記念の今年、万平ホテルはアルプス館のロビーやテラスを大幅にリノベーションする。ロビーはカーペットを全面張り替え、軽井沢彫を使ったカウンターを新調した。大正時代に使われていた椅子やテーブルなどの家具も復刻する。またカフェテラスにはウッドデッキを設置し、昭和初期に使用していた「すずらん」の模様をあしらった食器もリバイバルして使用する。
　記念事業について、会長の伊達美和子さんは「120周年を迎え、嬉しさと同時に身の引き締まる思いがします。これまでの事業でも万平のDNAを受け継ぎ、お客様に愛されるストーリーを作り上げることを大切にしてきました。これからは現代のライフスタイルも取り入れながら、スマートなホテルにしていきたい」と語った。ロビーとテラスの完成は4月下旬の予定。