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軽井沢新聞 > トピックス 最新号 > 2013 No.122
軽井沢新聞 トピックス

町立植物園の一部が駐車場に

駐車場になる植物園の場所駐車場になる植物園の場所 ヤエガワカンバこのまま保存されるヤエガワカンバ
 風越公園のスポーツ施設建設で利用者増加が見込まれるため、町では3つの駐車場増設を計画。その一つに町立植物園の一部が含まれている。計画図では植物園の敷地面積全体の約1/6が駐車場スペース。
「教育委員会と話した中で、苗床としている場所なので使ってよいという判断をもらった」と建設課長。教育委員会の文化振興係長は「新しい苗床をアイスパーク隣の自然公園に確保している」。新井園長は「苗床なので問題はないが、ヤエガワカンバの大木はこのまま残してほしい」と話した。
 駐車場はこのほか、国民宿舎跡地、アイスアリーナ前の森に増設し、アイスパークの駐車場も入れると約500台が可能。企画課長は「利用者が増える上に、休日などの関係で大会が重なることも多い」と増設の理由を説明する。
 ヤエガワカンバはそのまま残すことになり、その他の植物についても町民へ譲ることを検討中だ。

在来種への影響を懸念

外来鳥のガビチョウ、ソウシチョウが繁殖

ガビチョウガビチョウ
 “ギッギッ、グエッ”という、やかましい鳴き声。全身こげ茶で、目の周りに白い線のある外来鳥のガビチョウが、軽井沢でもよく目撃されている。中国や東南アジア原産のこの鳥は、ペットとして持ち込まれたものが、野生化したと言われている。
 生物多様性の保全や野生生物との共存について研究するNPO法人「あーすわーむ」(軽井沢町)の石塚徹さんは、野鳥を中心に小動物の生活環境や分布などを調査している。石塚さんによると、ガビチョウが町内で最初に確認されたのは2003年頃。10年経った現在「町内であればどこにいてもおかしくない」ほどに繁殖している。石塚さんは、メジロ、ホオジロ、ヒヨドリ、クロツグミなど、もともと日本にいた野鳥と巣を作る場所などを巡って、競合する可能性を指摘する。暖かい国の鳥なのに、軽井沢でも一年中、姿が確認されていることから「冬に鳥の餌づけをすると、ガビチョウを助けてしまうことに繋がる」と注意を呼びかけている。
 また、2012年の繁殖期に軽井沢でも定着が確認されたソウシチョウもやはり外来種。スズメと同等の大きさで、咽頭部の黄色、翼に濃い赤が入った鮮やかな色彩が特徴。標高1200~1500mの笹の茂った林で過密に巣を作ることから、天敵を引きつけ、同じ環境に生息するウグイスの巣まで、天敵に襲われやすくなることが懸念されている。
「ソウシチョウの5~8月の目撃情報があれば、ぜひ知らせてほしい」と石塚さんは話している。

TEL0267-45-5642(NPO法人生物多様性研究所あーすわーむ)

「自然保護審議会委員に別荘住民を」

別荘団体連合会が申し入れ

別荘団体連合会
 7月30日、別荘団体連合会(代表・小林徹)の各団体代表4名が町長と面談し、「別荘住民も自然保護審議会の委員に入れてほしい」と要望した。軽井沢町の自然保護審議会は軽井沢自然保護対策要綱に関わる問題を審議する会で、委員は20名だが別荘住民が一人も入っていない。「町の方針では『住民参加が基本』と謳っている。別荘所有者は”まちづくり基本条例“ができたときに、住民と同扱いになったし、税金の負担もしている」と代表者。町長は「別荘住民の中からどのように選ぶかが難しいが、今後検討する」との方向を示した。また、「自然保護対策要綱があっても、大型別荘の開発や目に余る樹木の伐採が問題となっている。別荘地では別荘民が気持ちよく過ごせる環境になるよう考えて行ってほしい」と重ねて要望した。

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