旧軽井沢の六差路「六本辻」で、円形交差点「ラウンドアバウト」の継続運用に向けた工事が1月27日より始まった。工期は3月25日までの予定だが、周辺住民の意向で工事のできない時間帯も出てきたため「4月にずれこむ可能性が高い」と軽井沢町生活環境課の担当者。
　町は同道路での安全性向上を目指し、2012年11月から「ラウンドアバウト」を仮設し実験を行ってきた。「交差点進入時の車両の速度抑制」「歩行者、自転車の乱横断の減少」などの効果が得られ、地元住民や通行ドライバーに行ったアンケートでも「印象が良くなった」51%、「悪くなった」26%、「変わらない」11%と肯定的な意見が多かったことから、継続運用が決まった。
　仮設時から改善する点もある。離山通りを旧軽井沢方面へ向かう自動車が、まっすぐ突き抜けて通行しないための対策として、中央島を北側へ1.1m移動。環道が北側へ拡張するのに合わせ、歩道部分の確保のため、北側の花壇を撤去した。また、中央島の外縁部分を2cmほど高くし、環道内のスピード抑制、大型車以外の乗り入れを防ぐほか、東部小児童が通学に使用する南側3カ所の横断歩道を環道から30cm離した。継続運用に向けた設計委託と工事費は計3,300万円。中央島の中は土で埋め、来年度に芝生を張る予定だ。
　実験中も六本辻で小学生の誘導を行っていた児童見守り隊の川俣政雄さんは「交差点に進入する車のうち、10台中3～4台は一時停止していない。もっと周知が必要では」と話した。