ディズニー作品を観て、アニメの道へ 南ヶ丘の区史や地図作りに奮闘
アニメーター 冨永 潤二さん
アニメーター
冨永 潤二さん
冨永 潤二さん
小さい頃から絵を描くことが好きで「せっかくなら、自分の絵を自由に動かしてみたい」と、アニメーションの道を志した。きっかけは学生時代、映画館で観たウォルト・ディズニーの短編映画「ファンタジア」。軽快な音楽に合わせ、スクリーンの中を自由に動き回るミッキーマウスに魅了された。
東京のアニメーション会社で5年間修業し、独立後は医学関係の映像を中心に手がけた。MRIが日本に初めて輸入されたときは、その仕組みを紹介するアニメーションを製作。数多くのオペに立ち会い、手術箇所をスケッチし、医学研修生向けの映像も作った。
「おかげで人間のどこをどういう管が通っているか、体の内部は大体把握しています」
「自分の時間を楽しみたい」と、2002年に会社をたたむと、夫人と2人で千葉県松戸市から軽井沢町南ヶ丘区に移り住んだ。「家からどの道を通ると、どこへ出るのかわからなかった」という当初の悩みから、区内をくまなく歩いて地図を作製。定住者と別荘住民の家を色分けして、地図に落とし込んだ。区民に配ると好評で、2012年に出した三刷目の改訂版は、区をあげて家の確認に協力。「皆さんと一緒に作れたことが何より嬉しかった」。
2004年に脳梗塞を患ってから、右半身が不自由な生活を送る。構想から3年をかけ、南ヶ丘区が2009年に発行した『南ヶ丘区史』の編集を担当。右手が使えないため文字が書けずパソコンだけが頼りだった。
「一年間、ほとんど休みなしでした。南ヶ丘は、町内の他地区より歴史が浅く、いろんな所から集まって来ていて、さばさばしている人が多い気がします。抵抗感もなく、住みやすい区ですね」
2013年4月に町が募集した軽井沢のシンボルマークに、冨永さんの描いたリスのイラストが採用された。モチーフにリスを選んだのは「小動物も共存できる、おもてなしの心と微笑みがある、静かな街であってほしい」との願いから。家の庭先にたびたび姿を現すリスを、ひそかに“ハットリ君”と呼んでいる。
「冬の間だけは、餌台にクルミを置いておくのですが、知らぬ間に来て持っていくのが、忍者みたいで」
1936年生まれ。体操と散歩が日課。軽井沢で初めて見たダイヤモンドダスト。寒さ厳しくも、美しい雪景色に包まれる冬がまた到来した。
東京のアニメーション会社で5年間修業し、独立後は医学関係の映像を中心に手がけた。MRIが日本に初めて輸入されたときは、その仕組みを紹介するアニメーションを製作。数多くのオペに立ち会い、手術箇所をスケッチし、医学研修生向けの映像も作った。
「おかげで人間のどこをどういう管が通っているか、体の内部は大体把握しています」
「自分の時間を楽しみたい」と、2002年に会社をたたむと、夫人と2人で千葉県松戸市から軽井沢町南ヶ丘区に移り住んだ。「家からどの道を通ると、どこへ出るのかわからなかった」という当初の悩みから、区内をくまなく歩いて地図を作製。定住者と別荘住民の家を色分けして、地図に落とし込んだ。区民に配ると好評で、2012年に出した三刷目の改訂版は、区をあげて家の確認に協力。「皆さんと一緒に作れたことが何より嬉しかった」。
2004年に脳梗塞を患ってから、右半身が不自由な生活を送る。構想から3年をかけ、南ヶ丘区が2009年に発行した『南ヶ丘区史』の編集を担当。右手が使えないため文字が書けずパソコンだけが頼りだった。
「一年間、ほとんど休みなしでした。南ヶ丘は、町内の他地区より歴史が浅く、いろんな所から集まって来ていて、さばさばしている人が多い気がします。抵抗感もなく、住みやすい区ですね」
2013年4月に町が募集した軽井沢のシンボルマークに、冨永さんの描いたリスのイラストが採用された。モチーフにリスを選んだのは「小動物も共存できる、おもてなしの心と微笑みがある、静かな街であってほしい」との願いから。家の庭先にたびたび姿を現すリスを、ひそかに“ハットリ君”と呼んでいる。
「冬の間だけは、餌台にクルミを置いておくのですが、知らぬ間に来て持っていくのが、忍者みたいで」
1936年生まれ。体操と散歩が日課。軽井沢で初めて見たダイヤモンドダスト。寒さ厳しくも、美しい雪景色に包まれる冬がまた到来した。
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