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加納雪乃 さん(パリ在住ジャーナリスト)
フランスのチョコレート事情
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復活祭にはウサギをモチーフにしたチョコレートが
店頭に並ぶ。
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「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」の新作はコーヒーの
香りをきかせたボンボンショコラ。
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老舗ショコラティエ「ラ・メゾン・デュ・ショコラ」の
取材に訪れた加納さん。
「フランスのバレンタインデーは男性から女性へ贈り物をしますが、多いのは花束。近年は日本の影響でチョコレートを贈ることも増えてきました。最近のチョコレートの傾向は、香りと香りを組み合わせてみたり、ジュレとガナッシュを層にしたり、カカオの原産国だけでなく、ワインのようにどの地域のどんな畑なのかまでこだわったり、よりオリジナリティを追求しているショコラティエが多いですね。小さな一粒ですが、チョコレートは職人や生産者の技術、こだわり、品質が詰まった小宇宙。色々なチョコレートが店頭に並ぶこの時期に、フランスのチョコレートもぜひ楽しんでみてください」
加納雪乃
パリ在住。食文化、バレエ、時計を専門にジャーナリストとして活躍中。毎夏を軽井沢で過ごす。著書に「パリ スイーツの話」「パリ オペラ座バレエと街歩き」。加納さんのパリでの活躍は4月発売の「軽井沢ヴィネット114号」に掲載予定。お楽しみに!
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その1 雪かき
少しの雪でも雪かきしないと大変なことになる軽井沢。さて、そのコツは…
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牛田さんの雪かき道具。
右から:竹ほうき、プラスチックスコップ(新雪用)、
ラッセル(幅広スコップ、雪の移動に)、角スコップ
(氷を割りすくい取る)、剣スコップ(氷を割る)、
スノーダンプ(深雪の移動)、ツルハシ(氷を割る)
、アイスピッケル(氷をはぎ取る)。
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凍った雪をアイスピッケルで取り除く牛田さん。
力をいれなくても氷を水平にはぎとることができ、
ツルハシのように地面に穴をあけることもないそうだ。
東海地方から引っ越して、まだ半年の私にとって雪かきは苦手な仕事。寒冷地軽井沢には軽井沢独特の雪かきがあるらしいのだ。もともと、軽井沢は1月、2月は寒すぎて雪が少なく、むしろ3月4月に降ることが多かったらしいが、地球温暖化とともに1月、2月も積雪量が増えたそうだ。
中軽井沢で喫茶店を経営する牛田健さんは、軽井沢へ来る前は横浜暮らし。雪かきの経験はほとんどなかったが、7年の間にすっかり上達した。「初めはスコップだけあればいいと思っていたが、甘かった」と、しだいに道具は増え、今では8種類を用途によって使い分けるほどに。「軽井沢の積雪量は少ないけど、すぐに雪が凍ってしまう。勝負は雪の降り始め。早い方がいいですね。」降り初めの粉雪は竹ほうきではく。「スコップにすくう量が多いと、重くて続けるのが大変。少なめにした方が効率的」とアドバイス。
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広い駐車場などは除雪車を使い一気に雪を取り除く。
こどもがいる別荘では、雪を1ヵ所にまとめ雪遊び場
にすることも。
別荘管理の会社で働く柏木祥治さんにとって、除雪は冬の重要な業務だ。別荘の除雪の際には雪がたまりやすい場所を確認してから作業する。別荘は屋根の形もユニークで、雪がたまる場所もいろいろ。また、玄関からのアプローチにも注意する。枕木や砂利の部分はラッセルやスコップ、ほうきを使用する。「融雪剤はコンクリートを傷めてしまうので、注意が必要です」
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