世界選手権出場のカーリング男子日本代表、アジア男子初のメダル獲得へ闘志燃やす
3月29日にカナダで開幕するカーリング世界選手権大会に向け、男子日本代表(SC軽井沢クラブ)の選手が4日、記者会見で意気込みを語った。チームのスキップ(司令塔)で自身8度目の出場となる同選手権に、⼭⼝剛史選手は「アジア男子初のメダルと、同時に日本の五輪出場権を獲ってきたい」と力を込めた。
(左から日本代表の⼩泉聡選手、山本遵選手、⼭⼝剛史選手、栁澤李空選手)
初戦のカナダ戦(3月29日)を皮切りに、序盤でスコットランド、スウェーデンと強豪国との対戦が続く日程に、フォースの栁澤李空選手は「ラッキーだなと思った」。相手もアイスを読めていない初戦で「先に氷を読んで勝てたら、いい流れに乗れる」。
予選は7日で12試合を行い、1日2試合の日がほとんど。前回の同選手権では体力不足を痛感し「満身創痍で、体だけが動いている状態だった」とセカンドの山本遵選手。トレーニングを繰り返し「2年前より体は強い状態。大会終盤まで体力を切らさずに全力でいく」と気合十分。
日本選手権では、序盤で相手にリードを許す苦しい試合が続き「前半の入りは課題」と山口選手。世界選手権ではどのチームも格上だが「逃げずに前半から勝負し、自分たちの空気を作って後半へ繋げたい」。リードの小泉聡選手も「後半に粘れる力はつけてきた。大会までの3週間で、前半の勝負の仕方をさらに詰めていきたい」と決意を新たにした。
2年前の世界選手権に続きフィフスとして、日本代表に加わるKiT CURLING CLUB(北海道北見市)の臼井槙吾選手は、リモートで会見に臨み「しっかり準備して、この5人でしっかり五輪の出場権をとってきたい」と話した。
(フィフスとしてチームに加わるKiT CURLING CLUBの臼井槙吾選手)
チームは3月7日に日本を発って、カナダ・ケロウナで調整。ツアー大会にも参加したのち、同29日に開幕する世界選手権へ挑む。2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪は、前回の世界選手権のポイントと合わせた合計点で出場が決まる。五輪開催国のイタリアを除く7カ国が、今大会で五輪出場権を得ることができる。