「あさま山荘事件」2人の殉職警官を慰霊 「鉄球作戦」の協力者ら参列

 過激派グループ連合赤軍のメンバーが、人質をとり立てこもった「あさま山荘事件」(1972年2月)で殉職した、警察官2人の慰霊式典が2月28日、現場近くの顕彰碑「治安の礎」前であった。軽井沢署の警察官や当時を知る関係者ら約30人が参列。全員で黙祷を捧げ、順番に献花し手を合わせた。

 式典は、立てこもり犯に狙撃され亡くなった、警視庁第2機動隊長の内田尚孝さんと、特科車両隊指揮官の高見繁光さんを追悼するため毎年開かれている。

 クレーン車を運転し吊り下げた鉄球で山荘を壊す作戦に協力した、長野市の白田弘行さんも参列。白田さんの乗る運転席の防弾ガラスに銃弾が当たったあと、近くで指揮をとっていた内田さんに銃口が移るのが見え「『危ない、狙われてるよ』と声をかけたら、ありがとう』って大きい返事が聞こえて、(撃たれたのは)そのすぐあと」という。

 内田さんとは、作戦前日に初めて顔を合わせたと言い「隊員からはかなり尊敬されているようだった。いまだに悔しい」と話した。

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慰霊碑に献花する白田さん

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