学生のオリンピックで女子カーリング「金」 荻原さん世界ジュニアに続き2度目の世界一

 学生による国際競技大会「冬季ワールドユニバーシティーゲームズ」(イタリア・トリノ、1/13~23)のカーリング女子で優勝した日本代表メンバーで、軽井沢町の荻原詠理さん(立教大4年)が2月17日、町役場を訪ね優勝を報告した。同競技での日本の表彰台は2007年女子の銅メダル以来で、金メダルは男女通じて初めて。

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(獲得した金メダルを土屋町長に披露する荻原さん。)

 チームは今大会のために集まった選抜メンバー5人で構成し、荻原さんは2番目にストーンを投げるセカンドでプレー。他の4人は北海道札幌市が拠点のため、そろって練習できたのは11~12月にトータルで3週間ほど。それでも「みんなが同じ熱量で、勝ちたいという意志を持ってプレーしたことで得られた金メダル」と振り返る。

「最終的な目標はオリンピックの金メダル」

 荻原さんは2022年、当時の所属チーム「SC軽井沢クラブジュニア」で、世界ジュニア選手権優勝を経験。今回2度目の世界一に輝いたが「最終的な目標はオリンピックの金メダル。また世界に出て戦えるように、一つずつ準備していきたい」と思いを新たにする。

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 24年4月から、五輪2大会連続メダル獲得の「ロコ・ソラーレ」の姉妹チーム「ロコ・ステラ」(北海道北見市)に所属。軽井沢を拠点に一人でトレーニングしながら大学に通い、北見市でのチーム練習にも参加する。

 籍をおく立教大学では、理学部教授らとストーンの曲がりに対するスイープの効果を検証するなど、学術的にもカーリングを研究。コーチ資格も昨年取得し、今年3月の「世界車いすカーリング混合ダブルス」に日本代表の通訳兼サブコーチとして同行するなど、選手としてだけでなく多角的にカーリングと向き合う。「これまで色々な体験をさせてくれたカーリングに、私自身でしかできないような恩返しができたら」と話している。

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