矢ヶ崎公園駐車場拡張についての地元説明会 町は「丁寧な意見交換を重ねる」と強調
矢ヶ崎公園の駐車場整備事業について、軽井沢町は1月24日に新軽井沢会館で説明会を開催した。冒頭で土屋三千夫町長は、1月10日議会での「通り沿いを除き全ての木を伐採して、できるだけ早く工事する」という担当課の説明を「拙速だった」と訂正し陳謝した。
(矢ヶ崎公園駐車場と新軽井沢会館の間の緑地。秋に撮影)
町は「①大賀ホール東側の新軽井沢駐車場の区割り変更で51台分を増設」「②すべての町営駐車場の料金の見直し」「③駐車場の空車・満車情報を発信する」といった3つの施策を行い、その効果を検証した上で、矢ヶ崎公園駐車場の拡張については検討すると説明した。
駅周辺の駐車場の不足については、多くの苦情が寄せられたこともあり、町は「新軽井沢エリアデザイン会議」に公園の池の南側に駐車場を新設することを諮ったが、同会議は国道沿いの建設はデメリットが多いと判断した。
同会議代表を務める新軽井沢区長は「町側の駐車場増設の強い思いを受けた」「積極的には賛成しないが、100対0の話を続けていてもきりがない」と、折衷案で一部の駐車場化はやむを得ないと歩み寄った経緯を語った。その上で「SNSに新軽井沢エリアデザイン会議が矢ヶ崎公園駐車場の拡張計画を推進する立場にあるという投稿があるが、事実に反している。抗議したい」と話した。
この日の説明会には新軽井沢区以外の町民も含め約50人が参加。意見交換では「緑を残してほしい」「林間部分に手を加えないでほしい」という駐車場拡張案に反対する声が大半だった。また駐車料金を見直してほしい、駅北口西側駐車場を2階建てに-などの案も上がった。町長は住民との丁寧な対話を重ね、公園全体の整備を考えていくことを繰り返し強調した。