自然保護対策要項のルールを視覚的にわかりやすく 2月中の公開目指し町が動画を制作

 軽井沢町は、自然保護対策要項の建築規制について、わかりやすく伝える啓発動画を制作している。建築事業者だけではなく、別荘などを建てる一般の人にも内容を理解してもらおうと、2月中に町のホームページで公開する予定だ。

 1972年に制定された同要項は、軽井沢町の自然保護の基本的な考えや建設の決まりを示したもの。ボリュームが多く、前知識がない人にとっては、読み解くのが難しいという課題があった。

 1月30日に開いた定例会見で、制作段階の約7分の動画を流した。一区画の敷地面積や建ぺい率、容積率、屋根の勾配、色彩などの規制について、三次元グラフィックスを使って視覚的に表現。「必要以上の伐採をしない」「切った木の代わりにモミジやミズナラ、コナラといった、軽井沢の植生にあった樹木を選ぶ」ことも盛り込んだ。

 土屋三千夫町長は「53年前から先人のすばらしい理念があったのは町の誇り。住民の皆さんにも自分ごととして見てもらたい」と話した。テロップをつけるなど、多言語化についても検討しているという。

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(1月30日の定例会見で、自然保護対策要項の啓発動画を見る土屋町長)

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