サンタクロースをモチーフに、 描き続けた小出真己さんの作品展示
紅葉や雪、クリスマスなどが登場する秋・冬の絵本を紹介する企画展を開催中の軽井沢絵本の森美術館で、サンタクロース画をライフワークにした画家の小出真己さん(1948〜2011)の作品を展示している。
小出さんが発表した『サンタに恋して』などの絵本3作の中から原画15点を展示。「コイデブルー」とも称された透明感のある青に染まった夜空に佇むサンタや、線路の上を歩いて旅するサンタなど愛らしい作品が並ぶ。
小出さんは長男の健太さんが暮らす富山市内でアトリエを開く準備を進めていた矢先の2011年2月、東京の自宅で倒れそのまま亡くなった。「アトリエでワークショップをしたり、作品を見てもらうのが父の夢だった。多くの人に作品に触れてもらいたい」と健太さん。サンタ同様、小出さんが愛した「金魚」をモチーフにした作品7点も合わせて展示している。企画展は1月13日まで。
「孫ができると本人の性格も丸くなって、サンタも可愛らしくなった。表情の違いを楽しんでほしい」と健太さん。