現役の歌舞伎俳優による軽井沢歌舞伎塾がスタート
5代目中村雀右衛門さんによる軽井沢歌舞伎塾の第1回目が11月17日、軽井沢書店で開催された。
雀右衛門さんは子どもの頃から軽井沢を訪れ、伯父にあたる先代の尾上松緑さんの別荘で夏を過ごした思い出もある。以来、軽井沢を頻繁に訪れ、「軽井沢の文化発展のために何かしたい。気軽に歌舞伎に触れてほしい」と歌舞伎塾をスタートすることになった。
出雲阿国から始まる歌舞伎の成り立ちや、時代物・世話物といった演目の種類、舞台の決まり事など、歌舞伎のイロハを解説。芸歴60年の現役歌舞伎俳優が直接レクチャーする貴重な機会となった。
後半は、松竹株式会社エグゼクティブフェローの岡崎哲也さんも登壇し、雀右衛門さんと2人で軽妙な掛け合いを見せながら、名俳優たちの知られざるエピソードを披露した。この日は父で人間国宝の4代目中村雀右衛門が仕立てた道成寺の衣裳も展示。歌舞伎塾はシリーズで開催する予定だという。