土屋鞄製造所、ランドセル作り活発に 「ラン活」早期化で2月14日~販売
土屋鞄製造所(本社:東京都足立区)の軽井澤工房で、2025年度入学用のランドセル製造が活発に行われている。2月8日、制作風景が報道向けに公開された。同工房では約40人の職人が在籍。佐久工房から届いたパーツを、ミシンで繋ぎ合わせる仕上げの工程を行っている。縫う場所が0.5㍉ずれただけで全体の印象が変わってしまうため「丁寧な製造を心掛け、歪みがないかどうか最後は入念に検品します」と浅井俊克工房長。
この日は2025年度入学用のラインアップ発表会も併設店舗で実施。ジェンダーレスな色合いが特徴のシリーズ「レコ」、ファッションブランド「ミナ ペルホネン」とコラボした「アトリエ」など、全9シリーズ52種約40色を揃えた。素材の見直しを細かく行い、製品全体の6割で約5~70g軽量化したという。料金は65,000円~190,000円。
ランドセル購入の時期は早期化傾向にあり、土屋鞄製造所では例年より半月ほど早い2月14日から販売を開始。軽井澤工房では全製品を展示していて、WEBサイトから来店予約を受け付けている。
弟妹や親戚へのおさがり活用のため、卒業後の修理サービス(有償)も新たに始める。まずは修理可能かどうか見極め、可能であれば見積りを提示するという。ランドセル事業部の小川裕一朗さんは「修理して長く使うという意味で、ランドセルは合理的なつくり。アフターサポートの領域も磨きををかけていきたい」と話した。
「レコ」シリーズは、「ベーシック」「プレミアム」各5色を展開。