「軽井沢」をテーマに 18人が朗読でタスキをつなぐ
「朗読駅伝2023」(主催・軽井沢町立図書館)が11月5日に中軽井沢図書館で行われ、18人が朗読を披露した。堀辰雄や立原道造、内田康夫など軽井沢ゆかりの作家作品や小説や詩、エッセイなどを参加者が自由に選び、1人3〜5分で読み聞かせた。
今年の参加者は軽井沢高校の生徒6人や公募で集まった一般の参加者らで、軽井沢図書館の名誉館長で元NHKアナウンサーの青木裕子さんによる朗読の指導を受けてきた。「高校生は部活や生徒会の合間を縫って練習しました。メキメキと上手になった」と青木さん。
今回は土屋三千夫町長も十数年振りに朗読駅伝に参加し、愛読書でもあった水上勉の『軽井沢日記』の一説を読んだ。青木さんは「朗読は自分と向き合って、自分自身をより良い方向へ持っていく作用がある。みんな個性的でいい朗読でした」と感激した様子だった。
詩人・室生犀星が校歌を作詞した軽井沢高校。生徒の佐藤尚さんは犀星の詩「切なき思ひぞ知る」を披露した。