藤田嗣治の初公開作品もずらり 安東美術館が開館1周年企画展開催

 世界中にファンの多い日本人画家・藤田嗣治の作品だけを展示する初の美術館として、昨年10月にオープンした軽井沢安東美術館。開館1周年を迎え、フランスからの来賓を招いた式典やコンサート、企画展など様々な記念イベントが行われている。

 1周年の企画展「ようこそ藤田嗣治のお家へ」では、猫が寄り添う自身の姿を描いた《猫のいる自画像》や、藤田に多大な影響を与えたマドレーヌをモデルとした《婦人像》など、初公開の作品を多数そろえている。また藤田の貴重なプライベート写真や資料も数多く展示し、藤田自身の生涯が分かる内容となっている。

 同美術館代表理事の安東泰志さんは1周年に際し「まだ必ずしも知名度が高くない状況ですが、全国津々浦々から藤田嗣治のファンが集まり、非常に好意的な反応が聞かれたことが印象的だった」と話す。

 今後は「 藤田嗣治の愛好家・研究者が集う場所や研究の拠点としての役割や、全国の美術館との広域連携で軽井沢の文化的な存在価値を高めることにも貢献したい」と安東さん。

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企画展を見つめる安東泰志さん。「芸術と文化の町・軽井沢を実現するために、上質で総合的な芸術拠点としての役割も果たしたい」

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