風越学園の生徒とウクライナの学生、帆船で交流へ クラファンで資金集めも
軽井沢町の幼小中一貫校「軽井沢風越学園」9年(中学3年)生の生徒5人が、ウクライナの中高生と、大型帆船「みらいへ」に乗って交流する「Lead myself プロジェクト」に向け、クラウドファンディングで資金を募っている。
「みらいへ」の運行(5泊6日)には計540万円が必要。生徒はゴールデンウィーク前から、町内の公共施設、ショップ、カフェなどを自転車で巡り、寄付金協力のチラシを配るなど奔走。法人、個人などから290万円の協力を得ることができ、残りの250万円をクラウドファンディングで募るという。募集期間は8月31日まで。
プロジェクトの発端は昨年夏、風越学園の生徒2人が、認定NPO法人ISPA Japanの帆船トレーニングを受けたことがきっかけ。そこに参加していたウクライナ難民の子どもらと、言葉は違ってもお互い通じ合えることを実感。「色々なバックグラウンドを持つ人たちとともに、もっと繋がり合いたい」「学校のみんなにも風の力強さを感じてほしい」(プロジェクト紹介動画より)と、校内で賛同者を集め準備を進めてきた。
帆船は7月25日に横浜港を出航し、数カ所の港に立ち寄りながら、30日に清水港に到着。運航を担うISPA Japanのセイルトレーニングを受けながら、お互いの国の料理を作り合ったり、世界情勢について意見を交わしたりして、交流を深める。最終日には、子どもたちだけで「みらいへ」を動かすことが目標だ。
ウクライナからは、同国大使館の呼びかけで集まった現地の中高生や、日本に避難している高校生ら9人が参加を予定している。
プロジェクトについて紹介する、風越学園の生徒が作った動画はこちら。