軽井沢病院を彩る多摩美大生の作品15点
軽井沢病院に多摩美術大学の学生らの作品が展示され、来院者やスタッフの目を楽しませている。稲葉俊郎院長が昨夏、同大で講義した際、コロナ禍で生徒の発表の場が限られていると聞き、同病院で展示しないかと提案し実現した。
生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻の3年生らが病院を訪れ、設置場所ごとに院長がテーマを与え、対話を重ねながら作品を制作。設置したのは待合室や小児科入口など1階を中心に15点。医師と患者が病状を話し合う相談室には、型染めの技法で描いた三つ葉の群生の中に「幸運」意味する四つ葉を忍ばせている。リハビリで使用する階段の踊り場には、下の階から海、陸、空をイメージしたテキスタイル作品を設置した。
「『これ何だろうね』と会話が生まれるような、抽象度の高い作品を求めた」と稲葉院長。展示は3月31日まで。