動物行動学の世界的スペシャリストによる 愛犬家のセミナー開催
軽井沢町の統計によれば、この3年で犬の飼育数はおよそ100頭増えている(令和3年登録数1849)。ペットを連れた旅行者も増加し、店舗や公的な場でのトイレやマナー等トラブルが表面化してきた。こうした問題を解決すべく、ドッグトレーナーとして世界的に人気の高いデンマーク人のヴィベケ・リーセさんが来軽し、10月11〜14日、プリンスショッピングプラザや和美リゾートなどで特別セミナーを開催した(主催:株式会社RITA'S RANCH/RPTM日本本部)。町内だけでなく、遠くは宮崎県や兵庫県などからも愛犬家が参加した。
ヴィベケさんは来日前に軽井沢で起きている問題を聞き取り、特別にグッドマナープログラムを作成。「日本人はデンマークに比べてペットと暮らす歴史が浅く、犬とのコミュニケーションが足りていません。犬の言葉、犬のボディランゲージを理解し、犬との良い関係ができれば、犬の生涯も変わるし、問題も解決されます」と話す。軽井沢で起きている様々な問題も犬が何を欲して、どうしたいのかを理解すれば抑止できるという。「最終的な目的は、愛犬と幸せな生活を過ごすために、犬を尊敬し、どうやってコミュニケーションを取るか、楽しみを共有できるかを学ぶこと」。
会場となったRITA'S RANCHのオーナー三尾和子さんは「ヴィベケさんは犬のボディランゲージが分かるトレーナーの第一人者。"犬と人との幸せな共生の実現"という彼女の提唱は、軽井沢ドッグツーリズム推進プロジェクト(軽井沢観光協会)の目指すところとも一致していると思い依頼しました。子どもが学校に通うように、犬を飼ったらトレーニングをすることが当たり前のようになればと思います」と語った。ヴィベケさんのセミナーは今後も随時開催される。
「軽井沢は美しくて、オープンマインドの人が多い。もし日本に住むなら、ここがいいなと思います」とヴィベケさん。