川端康成別荘の資材保管の所さん「暖炉のある部屋だけは再構築したい」
地域住民の有志の会「旧軽井沢の歴史と景観を守る会」が開いた集会で、旧軽井沢の書店「やなぎ書房」オーナーの所源亮さんと、エッセイストの三善里沙子さんが対談した。
昨年開店したやなぎ書房の常連だという三善さんは、同書店について「以前の軽井沢の空気を感じられる、気持ちのいい空間」。「赤字なのでは?」と三善さんに問われると、所さんは「本が全部売れたとしても家賃以上の儲けは出ない。一冊ずつに愛着があるから本当は買ってほしくないんです」と明かした。
所さんは、昨年9月に解体された川端康成別荘の資材を自費で引き取り保管。「暖炉のある中央の一部屋だけは再構築したい」と、移築先探しや資金集めに向け動き出していると話した。