来年はブレイクの予感!?平均年齢76歳のジャズバンド
80歳のビブラフォン奏者、78歳のドラマー、70歳のベーシストで結成されたアンサンブル「メロディー・ダムール」。毎週木曜日、中軽井沢にあるドラム担当のトニー鈴木さん宅で練習に励んでいる。ビブラフォンの田口和男さんは新幹線で東京から駆けつけ、南軽井沢でカフェを営むベース担当の岩木春木さんはホットコーヒーがたっぷり入ったポット持参でやってくる。演奏するのは「すずかけの道」や「メモリーズ・オブ・ユー」など耳馴染みのあるスイングジャズが中心だ。
田口さんはジャズやハワイアンバンドで長年演奏活動をした経験を持ち、春木さんは元群馬交響楽団のコントラバス奏者でクラシックの出身。トニーさんは十代の頃以来、60年ぶりにドラムに復帰した。
異色の3人がトリオを結成したのは今春のことだった。田口さんが佐久市の投宿していたホテルに置いていたビブラフォンを引き上げることになり、友人のトニーさんが自宅ガレージで預かることに。もともとジャズをやりたいと思っていたトニーさんと春木さんの練習に、田口さんが加わって本格的なジャズを練習するようになった。今ではレパートリーが30曲以上に。
初お披露目は今年9月、藤原美智子さんと甲田順子さんのトークイベントの前座として演奏した。「人生のプラスアルファ。こんなことになって嬉しい」と田口さん。春木さんも「クラシックとはまた違う。難しいけど面白い」と嬉しそう。12月24日にはホテルのクリスマスディナーで再び演奏を披露することが決まった。「いい雰囲気を作りたいね」とトニーさんも意気込む。バンド名「メロディー・ダムール」の通り、愛の曲やクリスマスソングを練習中だ。
3人が出演するクリスマスディナーは要予約。詳細は旧軽井沢ホテル音羽ノ森まで。