電気自動車充電インフラ整備へ 都内企業と町が協定

 軽井沢町は8月22日、電気自動車(EV)充電器や関連サービスの開発・設計などを手がけるプラゴ(東京都品川区)と「電気自動車充電インフラの整備等に関する協定」を結んだ。

 町全体のEV充電器の必要数を算定し設置場所を検討するなど、トータルでインフラ整備を考える。町有地への充電スポット設置を推進し、ホテルや商業施設などにも設置を働きかけていくという。

 同社のサービスではスマートフォンアプリから充電予約が可能。充電時間に周辺施設で使えるクーポンを配信するなど、観光体験の充実にも力を入れる。この日の協定式で大川直樹社長は「EVに乗ったら軽井沢へという、EVツーリズムの先駆的な町を目指してお手伝いしたい」と力を込めた。

 軽井沢町は2020年3月、50年までの「CO2排出実質ゼロ」を宣言。ロードマップでは、町内20カ所への急速充電器施設の設置を目標に掲げている。現在、町設置の急速充電器は町役場駐車場に2基。10月中の運用開始を目指し軽井沢発地市庭に1基を設置中で、追分地区でも今年度中の設置を検討している。

 藤巻進町長は「軽井沢を往来する車すべてのクリーンエネルギー自動車化を目指し、環境に配慮したまちづくりを引き続き行っていきたい」と話した。

 同社と協定を結ぶのは長野県小布施町、埼玉県長瀞町に次いで3例目。

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協定書に調印する大川社長(左)と藤巻町長(右)。

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