vol.4 緑豊かな南軽井沢の別荘地を歩く
南軽井沢には歴史ある別荘地が広がっています。まず、軽井沢警察署前の歩道橋から南ヶ丘へ入りましょう。目の前は日大の軽井沢研修所。敷地西側の側道を歩き、右に曲がると保養所や別荘が並ぶ静かな並木道が続きます。まっすぐ進み突き当たった大きな道路は「南原通り」、右に行くと離山図書館や歴史民族資料館へと抜けられます。
南原通りを渡り斜め前の道「三の通り」へ進みましょう。
この辺り一帯は、昭和初期に早稲田大学教授市村今朝蔵夫妻の提唱で、学者や文化人を中心に南原会という文化村が設立された土地。軽井沢の豊かな自然環境を守りたいという住民の精神が今も息づいています。多くの道路が未舗装のまま残され、森の雰囲気にひたれる散策にぴったり。
先程より細い道が続きます。「紅葉の小路」「二の通り」「落葉松(からまつ)の小路」と通っていくと「塩沢通り」に出ます。別名「グルメ通り」とも呼ばれ、軽井沢でも名だたるフレンチやイタリアンなどが軒を連ねます。ジョン・レノンが何度も訪れたという喫茶店『離山房』もこの通りにあります。気になるお店は滞在中に訪ねてみては。塩沢通りを右に行くとしなの鉄道を越えて軽井沢中学校前、左に行くとバイパスに抜けることができます。