vol.3 中山道追分宿と文学散歩道
宿場町として栄えた信濃追分は、堀辰雄や立原道造など軽井沢ゆかりの文人に愛された場所としても知られています。追分公園前の町営駐車場に車を停めて、古い町並みや自然を楽しめるスポットを訪ね、情緒漂う中山道の街道筋をぐるりと一周しましょう。
追分公園には、善光寺参りの帰途に詠んだといわれる芭蕉の句碑が、さらに奥には追分郷土館と軽井沢最古の木造建築である浅間神社があります。旅籠風の郷土館内は宿場の雰囲気たっぷり。
表通りに戻り、古の往来に思いをはせつつ石畳の道を進むと趣のある建物や店舗が両脇に続きます。
右手にあらわれるのは、昭和13年築の旧油屋旅館を保存・利用している町おこしスペースの『文化磁場油や』。由緒ある和室を利用した宿のほか、ギャラリーやカフェ、古書店、雑貨店などがゆったりと並びます。広い前庭には湧水を使用した水車も。
油やを出て、江戸時代のものを再現した高札場の角を右に入り、二つ目の四差路を左へ曲がると、ユニークなお地蔵様が話題の泉洞寺の裏手を抜ける「文学散歩道」です。左側の諏訪神社の中には、小林一茶の句碑がひっそりと佇みます。
道なりに進むとシャーロックホームズ像のある広場が右手に。
道へ出て左へ行くと、追分分去れ。中山道と北国街道の分岐点です。
枡形の茶屋つがる屋前を通り、たいやき屋でちょっと寄り道。
時間が許せば堀辰雄文学記念館なども訪れつつ駐車場へ戻りましょう。