vol.1 雲場池とその周辺
「三笠通り」をロータリーから左へ曲がると「旧ゴルフ通り」。
ゴルフ橋を渡り先に進むと、鹿島ノ森ホテル脇の御膳水から「お水端通り」になります。御膳水とは、この森の中の湧き水で、かつて宿場町を往来する旅人や武家諸大名などの御膳に使われたことが呼び名の由来です。明治天皇来軽の際も、この水を使った食事が供されました。
そのまま進み、四つ角を左へ曲がれば雲場池。外国人別荘客からはスワンレイクと呼ばれていました。周りには西洋風のロッジが建てられ、外国人のみならず日本の上流階級の避暑・社交の場としても賑わっていました。鮮やかな森の緑を楽しみながら、ゆっくり池を一周し道に戻りましょう。
道を左へ進み、雲場亭を過ぎて左へ曲がり橋を渡ります。進んだ先の「鳩山通り」を左へ、次の角を右に進むと右手に「近衛レーン」「ノーマンレーン」と続きます。「鳩山通り」は、大正期より、政治家鳩山一族の別荘があることで知られ、「近衞レーン」は、戦前に首相を三度務めた近衛文麿の別荘があったところです。近衞は多忙な執務の合間をぬってここを訪れては、ゴルフや食事を楽しんだそうです。「ノーマンレーン」には、カナダ人宣教師ダニエル・ノーマンの別荘がありました。30年以上にわたり避暑客と地元住民との調整に尽くし、「軽井沢の村長さん」と呼ばれた人物です。
そのまま進むと最初の「旧ゴルフ通り」へと戻ります。