人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズなどの作者、荒木飛呂彦さんの描いた水墨画が3月中旬、熊野皇大神社（軽井沢町峠町）に奉納された。水墨画は二幅対で、ともに縦約85cm、横約60cm。片方は同神社が祀る日本武尊（ヤマトタケルノミコト）と御神木、もう一方は日本武尊の最愛の妻、弟橘姫（オトタチバナヒメ）と浅間山、八咫烏（やたがらす）をモチーフに描いている。

　同神社を参拝しご利益があったお礼にと、荒木さんが宮司の水澤貴文さんに絵の奉納を申し出たという。ジョジョシリーズを愛読してきたという水澤さんは、「先生がこの神社のために描いてくれたと思うと胸が震える」と、感慨深げに作品を見つめる。

　水墨画は、昨年改修を終えた祈祷殿「皇大殿」の正面両脇に掲示。「皇大殿」は祈祷のときに使う場で、一般参拝客は外側から見学できる。日程を決め、より近くで作品を鑑賞できる機会も設けるという。