三井三郎助別荘はなぜ、壊されたのか
8月~9月の新聞で「解体か、保存か」と、取り上げられてきた
旧軽井沢の三井三郎助別荘が10月4日から約1週間をかけて
取り壊された。
建築されたのは三笠ホテルより5年古い明治33年頃。
インドの詩人タゴールや首相をつとめた西園寺公望ら著名人が
宿泊、NHK朝のテレビ小説「あさが来た」のモデルとなった
広岡浅子ゆかりの別荘でもある。
日本で初めての女子大学、日本女子大大学とも関りが深く、三井家が寄贈した隣地には大学の夏期寮がある。
こうした歴史的、文化的な価値ある建物が壊されなければいけない理由は何だったのだろうか。
軽井沢町はなぜ、これを保存しなかったか、軽井沢ナショナルトラストはなぜ守ろうとしなかったのか、
唯一、保存運動を展開した「軽井沢文化遺産保存会」とは何なのか、など様々な観点からこの問題を
取り上げ、軽井沢の歴史文化をどのように未来へつなげるかを考えるイベントが行われる。
◆11月9日(土)午後3時~ 軽井沢町中央公民館 講義室
「三井三郎助別荘はなぜ、壊されたのか」
解説 増淵宗一(日本女子大名誉教授)
広川小夜子(前・軽井沢新聞編集長)
◆午後1時30分~2時50分はトークイベント「軽井沢の別荘物語」を開催。
「避暑地・軽井沢の原点を写したJ.C.ロビンソン」
講師 木下裕章(軽井沢文化遺産保存会事務局)
避暑地軽井沢の始まりによく使われてきたロビンソンの写真(土屋写真店所有)