ウィスラー市と姉妹都市20年
軽井沢町とウィスラー市(カナダ)の姉妹都市提携20周年を記念する式典が8月3日、湯川ふるさと公園で開かれた。ウィスラー市のジャック・クロンプトン市長も出席し、友好の証として公園に設置されたカナダ伝統の石像「イヌクシュク」の除幕や、両市町の関係をより深めることを記した覚書の調印などがあった。
藤巻進町長はあいさつで、「20周年記念事業が両市町の絆を深め、一層の友好関係を促進する新たなきっかけになることを期待している」。クロンプトン市長は、ウィスラー市がこのほど、軽井沢町を唯一の姉妹都市とする指針を策定したことに触れ、「姉妹都市であることにより、お互いから学びあい知識を共有できる」と今後の交流に対する期待を述べた。
公園に設置された「イヌクシュク」は2018年10月に交流事業で軽井沢を訪れた、ウィスラー市セコンダリースクールの生徒らがデザインを担当。軽井沢高校の生徒が公園整備のプロジェクト案を考え、設置場所について提案した。当時の軽井沢高校の生徒で、大学1年の市村優羽華さんも式典に出席。「中学の交流事業で、毎年ウィスラーへ行けるのは10人くらい。もっと多くの人が行って交流が盛んになったらいいと思う」と話した。
両市町の姉妹都市提携は、1998年に行われた長野オリンピックカーリング競技(軽井沢町)で、カナダ女子が金、男子が銀と活躍したことや、カナダ人宣教師のA.C.ショーが避暑地として軽井沢を見出したことなどから、1999年に姉妹都市提携を結んだ。中学生の派遣事業では、これまでに軽井沢町から219人、ウィスラー市から182人の生徒や引率者が相互訪問している。