工事終え雲場池開放「再び白鳥が飛来する池に」

180426_01.JPG 雲場池の環境改善に向け、軽井沢町が進めていた整備工事が完了し4月26日、5カ月ぶりに一般開放された。工事前に池に棲息していたホトケドジョウ、アブラハヤなどが戻され、早速周囲を散策する観光客の姿も見られた。

 雲場池は近年、落ち葉などで堆積した部分が、気温上昇時に腐食し悪臭を発していたため、町は2017年11月から立ち入り禁止にして整備工事に着手。土が一カ所に溜まりにくくなるよう、底の地盤の一部を削ってなだらなかな傾斜にし、堆積土は改良剤を混ぜて再び戻した。

 老朽化していた護岸は杉の丸太杭で新しくし、水の生物が住みやすいよう金網に石をつめたフトンカゴ護岸も一部に設置した。数人で腰掛けられる木製のベンチ3基、人が溜まりやすい池南側の一部に転落防護柵も新設。雨の日に水がたまりやすかった遊歩道は、土を10cmほど盛って整えた。総事業費は2億6千700万円。

 雲場池は一年を通じて観光客が訪れることで知られる景勝地。広さは約1.2㌶で、北側から上池、下池、町有池からなる。上池、下池は私有地だが、1985年から町が無償で借り受け管理している。

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 この日の竣工記念式典で、藤巻進町長は「雲場池はかつて、白鳥が飛来したことからスワンレイクという愛称で親しまれた。これを機に、再び白鳥が飛来するすばらしい池になるよう期待している」とあいさつ。池の美化活動に取り組むボランティア「雲場池を美しくし隊」(メンバー15人)の中山忠夫隊長は取材に「池がきれいになったのに、周りにゴミがあったらみっともない」と工事前同様、月2回の清掃活動を続けていく考えを示した。

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