ピッキオのベアドッグ「タマ」6頭出産
人とクマの共存を目指すNPO法人ピッキオのベアドッグ(クマ対策犬)タマが3月31日から4月1日にかけ、6頭の子犬を出産した。メス5頭、オス1頭で、出生時の体重は414~562g。母子とも健康に過ごしているという。広報担当者は「無事に生まれてくれて一安心」と胸をなでおろしていた。
ピッキオでは2004年から、アメリカのベアドッグ育成機関wind River Bear Institute(WRBI)から輸入した犬を使い、クマの追い払いを実施。輸入は検疫などに時間がかかり、費用負担も大きくなるため「繁殖プロジェクト」に着手。1月末には、WRBIから借りた雄犬と、タマが交配した。
子犬は5月中旬頃から徐々に訓練を開始し、WRBIのスタッフによる適性検査も受ける。人に慣れさせる社会化訓練のため、6月中に町内の小学校へ出向いて、子どもたちと触れ合ってもらう企画も予定している。2019年5月には、6頭のうち何頭かがベアドッグとしてデビューする予定だ。
(写真提供:ピッキオ、4月1日夕方撮影)