浅間山の火山活動、やや活発な状態を継続
気象庁浅間山火山防災連絡事務所は2月8日、月例の説明会を開き、浅間山の1月の火山活動について説明した。
大塚仁大所長の説明によると、身体に感じない火山性地震はやや多い状態を継続。火山ガス(二酸化硫黄)放出量の調査は1月中に7回実施し、最も少ない日(13日)で1日あたり1500㌧、最も多い日(18日)で同3600㌧と多い状態であることを報告した。3000㌧を超えたのは、2015年6月25日以来だという。
また、2月1日に実施した上空からの火口観測で、前回(2016年5月)に比べ、山頂火口地表面の高温領域が広がっていたことを確認。昨年12月以降、山の膨張を示すゆるやかな変化がみられるとし「マグマがやや浅いところ(海抜0m付近)まで上昇していると推測できる」と話した。
浅間山の噴火警戒レベルは2015年6月11日から、噴火警戒レベル2(火口周辺規制)を継続している。
写真は中軽井沢から見た浅間山(2月8日16時撮影)