ホテルや郵便局などで実務体験 軽井沢高生17人が成果発表

170123-01.JPG 授業と並行し地元企業や施設などで、生徒が実際の業務を体験する「デュアルシステム」(昨年6~12月に計18回)を選択していた、軽井沢高校3年生17人が1月20日、その成果を発表した。受け入れ先の企業や施設の担当者、軽井沢高校へ進学を希望する中学生ら約30人が、発表に耳を傾けた。

 同システムは生徒の職業観を養い、社会人としての資質を磨くことを目的に、県内高校の普通科としては初めて、今年度から実施。生徒を受け入れたのは、町内3つのホテルや小売店、郵便局、軽井沢町運営の中軽井沢図書館、軽井沢歴史民俗資料館や、小諸市の保育園など11カ所。

 川村瑠美さんは東急リゾートサービスが運営する会員制ホテル「ハーヴェストクラブ旧軽井沢」で実習。週替わりでフロント、売店、ブライダル、レストランと4つの業務を体験した。「気付いて行動することの大切さを学んだ。お客様が何を求めているか事前に察知し対処することで、効率がよくなり信頼を得られる」と川村さん。3人の生徒を受け入れたホテル音羽ノ森の鈴木健夫社長は「教育係のスタッフも教えることの大切さ、難しさを痛感していた。双方にとって良いシステム」と講評した。

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 成果発表後、教諭と受け入れ先企業の担当者らで行った反省会では「どこまで踏み込んで業務をやらせるか、悩むところもあった」といった担当者からの声も。依田彰校長は来年度に向け「さらに内容を深め、充実したものにしていきたい」と話した。

 同システムを受けた17人中2人が実習先での就職が決定。来年度は21人の生徒が同システムによる実習を希望している。生徒を受け入れる企業、施設も増やしていく考えだ。

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