旧JR信越線跡「緑地公園として整備を」
軽井沢町議会総務常任委員会(議員8人・佐藤敏明委員長)は、軽井沢駅東側に隣接する旧JR信越線の鉄路が残るしなの鉄道所有の遊休地を、町が買い取って緑地公園として整備するよう求める提言書を12月会議中に提出する準備を進めている。町内3カ所で開いた「議会とまちづくりを語る会」(11月14日~16日)で、委員が明らかにした。
同地を巡っては、これまでにも複数の業者が商業施設などの建設を計画。2007年には、東京都の開発業者が約17000㎡の複合商業施設の建設を計画したが、景観上の問題、地元商店の衰退、交通渋滞の悪化などを理由に、地元住民や町議会が反対し断念。2014年10月には、三重県菰野町で商業施設を運営する「アクアイグニス」(東京都)が、ホテルやレストランを備えた複合リゾート施設の建設計画の説明会を地元住民に向け開いている。
提言書の提出理由について、委員は「駅前は軽井沢町の表玄関。施設の運営会社が倒産し廃墟になるようなことはあってはならない。町が所有していた方が安全」と話した。
(写真:軽井沢駅東側の旧JR信越線の鉄路が残るしなの鉄道所有の土地)