「G7で培った関係これからも」 大使館職員らと交流会開催
G7交通相会合長野推進協議会と2016年サミット交通相会合推進軽井沢町町民会議は10月11日、G7に関わった在京大使館職員らとの交流会を軽井沢千住博美術館で開催した。
G7長野県・軽井沢交通相会合(9/23-25)で培った、各国大使館との関係を深め、更なる国際交流の発展につなげようと企画。在日フランス大使館フランス観光開発機構在日副代表のエリック・オリビエさん、ドイツ連邦共和国大使館一等書記官ダニエル・オッケンフェルトさん、経済部幸地晶子さんや、藤巻進軽井沢町町長ら約70名が参加した。阿部守一長野県知事は、「長野県や軽井沢の文化や多くの人の力を結集すれば、世界的会合を開催できるとことを、世界に向け発信できた。会合で培った関係を一過性のものにせず、息の長いより緊密な交流へと発展していければ」と期待を込めた。
日本画家の千住博さん、同美術館の設計を手がけた建築家西沢立衛さんも出席し、トークセッションを行った。千住さんは「『セイジ・オザワ松本フェスティバル』のポスターデザインを担当したり、康耀堂美術館(茅野市)の館長を10年来務めたりと、長野県とは親しい気持ちでいる。この美術館が、長野を代表する文化的なスポットとなってゆけば」と話した。西沢さんは同館の設計について「千住さんの芸術と自然が調和する場にしたかったので、敷地の高低差をそのまま活かし、地形の変化を感じられるようにした」とし、「父が長野県出身で毎年訪れていた。独立して最初に手がけた建築も軽井沢。今日このような場に参加でき光栄に感じている」と述べた。
その後はバイオリニストの千住真理子さんと作曲家の千住明さんが演奏を披露。明さん作曲のNHK大河ドラマ「風林火山〜大河流々」を始めとする6曲を奏でた。「兄である千住博の美術館なので、自宅で演奏するような気持ち。音の響きが素晴らしく、礼拝堂で演奏しているよう」と話した。
屋外で行われた交流会では、地元産のサーモンや野菜を使った料理や、G7歓迎晩餐会で提供した県産ワインなどが振る舞われた。