「軽井沢へ宛てたラブラター大賞」 満場一致で決定!
避暑地130周年を記念して、軽井沢ヴィネットと軽井沢新聞では軽井沢へ宛てたラブレターを募集。軽井沢愛溢れる熱い文章から、びっくりするようなエピソードまで、たくさんのラブレターが寄せられた。
多数の応募の中から満場一致で大賞に選ばれたのは、ペンネーム風夏さんの作品。編集部の選定理由は、「軽井沢への熱い思いがまっすぐに伝わってきます。軽井沢の魅力が失われないよう願う気持ちに共感する人も多いでしょう。編集部満場一致で大賞に決定しました」。
大賞『大好きだ』 ペンネーム 風夏さん(軽井沢町)
「どこが好き?」と聞かれても
「う~ん、よくわからない」としか言えない。
「なぜ好きなの?」と問いかけられても
「さあ、何となく‥‥」としか答えられない。
これじゃあ、ぜんぜん気持ちは伝わらないだろうな。
口下手な男で申し訳ない。 だけど
「きれいだなぁ、春も夏も秋も冬も。 何より
どんな時だって、その優しさが癒してくれる。 大好きだ!!」
なんて、男はなかなか言えるもんじゃない。
出会ったのは9才の夏だっけ? 家族旅行の時だった。
夢の様な3日間だったよ。
蝶といっしょに草原を走り、魚を探して川で遊び、
鳥を追いかけて、山をめぐった。
1日中、ドキドキが止まらなかった。
あの日から、50年待ってやっといっしょに暮らせる様に
なったから今は本当に幸せな毎日だけど、近頃は
その輝きを何としても守りたいと思い始めている。
駅の改札口に立って、どっと押し寄せてくる人達に言うべきだろうか。
「これ以上森を切り倒すな!」
「道路を渋滞させるな!」
「大きなその荷物の中に、"思いやり"は入れて来たのか!」
これが軽井沢を愛し続ける男の思いなんだと言ったら
「アウトレットで夏のバッグ買いたいから」と
妻に小遣いをねだられた。
軽井沢に移り住んで7年、
う~ん、愛はなかなか伝わらない。
次点 ペンネーム 阿部年比古さん(東京都)
桑名梨枝子さん(神奈川県)
ペンネーム パンダ711さん(福岡県)