避暑地の原点を見つめる『軽井沢ショー祭』、今年も晴れ
軽井沢を避暑地として見出したA.C.ショーはじめ、軽井沢の歴史と伝統を築いた先人たちを顕彰する恒例の『軽井沢ショー祭』が8月1日開催された。
ショー祭は今年で17回目。式典は今まで一度も雨に降られたことがなく、今回も晴れ渡った空の下、ショー記念礼拝堂の前庭に参加者250人が集まり、ショー師胸像に花を捧げた。
同祭実行委員長の大久保保さんは「ショー師が夏を過ごしてから130年。多くの先人たちによって『娯楽を自然に求めよ』という高い精神が引き継がれてきた」と語り、その一人として軽井沢で診療所の医師として活躍したマンロー博士を紹介した。
ショー祭の立ち上げ時から関わって来た藤巻進町長は「もう、17回目になんだなぁという感慨を覚える」と述べ、ショー師の出身国カナダのウィスラー市との交流等について述べたあと、著名人らが住んだ家に歴史の足跡を刻む「ブループラーク制度」を行う計画があることを発表した。
カナダ代理大使のマルシア軽井沢少年少女合唱団のコーラスのあと、参加者たちが輪になって歌う感謝と友情の讃歌で第1部は終了。第2部のアフタヌーントークでは、諸戸清郎さんが「避暑地軽井沢とテニス~軽トー100年と軽井沢会テニス部100周年の歩み~」と題して講演した。ル・パシェさんからの「カナダと軽井沢の友情は続いています。G7の成功を祈ります」というメッセージが読み上げられた。また、『リゾート軽井沢の品格』著者として知られるノンフィクション作家・宮原安春さんから「先人たちのスピリットは今も、軽井沢を愛する人々の心の中に残っています」というメッセージも披露された。