世界カーリング選手権 「SC軽井沢クラブ」日本男子過去最高4位に
世界カーリング選手権(4月2~10日、スイス・バーゼル)で日本男子初のベスト4入りを果たした「SC軽井沢クラブ」の選手とコーチらが4月20日、軽井沢町役場を訪れ、藤巻進町長に結果を報告した。
選手権には各地域を代表する12ヵ国が出場。日本は総あたりの予選を8勝3敗の3位(勝率では2位タイ)で、4位以上が争うプレーオフに初めて進出。プレーオフ初戦と3位決定戦では、ともにアメリカに敗れ、初のメダル獲得は逃した。
プレーオフをテレビで観戦した町長は「実力をつけたと思う。結果はああいう形だったけどアメリカよりも強いように感じた」。3位決定戦の10エンド、逆転を狙って投じたショットが決まらなかったスキップの両角友佑選手に「本人が一番悔しいはず。あの夜は眠れなかったんじゃないの」と気遣うと、両角選手は「すぐ寝ちゃいました」と笑わせた。
今回と来年の選手権は順位に応じて、ピョンチャン五輪出場ポイントが付き、合計上位7ヵ国には、五輪出場資格が与えられる。4位の日本はポイントを「9」獲得。前回ソチ五輪出場を決めた7位のスイスの合計ポイントは「10」。選手らが目標にする五輪出場に、あと一歩のところまで迫った。
<選手・コーチ談>
リード・両角公佑選手
「どのチームが相手でも勝てなさそうと感じる試合は、ほとんどなかった。五輪前に決勝トーナメントに出られて、すごく楽しめたし、自信にもつながった」
セカンド・山口剛史選手
「このペースで練習を積み重ねていけば、金メダルもいけると感じた大会でした。アイスパークも一年中凍っているので、ちょっと休んで練習を再開したい」
サード・清水徹郎選手
「シーズンを通じて、個人的にも一番良いパフォーマンスができた大会。自信を持って投げることができたのは大きい。チームとしても大きな自信を掴んで帰って来られた」
スキップ・両角友佑選手
「今回9ポイントをとったが、まだ安心できる数字ではない。来年はメダルを目指して、一つでも上に上がるために頑張りたい。そのためにも11月のパシフィック選手権に第一のピークをもってきて、確実に世界選手権の切符をとりたい」
コーチ・長岡はと美
「ゴルファーでいったら、ようやくシングルの人たちに追いついたかなという感じ。まだ伸びしろはある。もっともっと上に行けるんじゃないかと期待している」
今大会で、全出場選手の投票で選ぶ「コリー・キャンベルスポーツマンシップ賞」に、リードの両角公祐選手が2年連続で選ばれている。