軽井沢町職員200人、認知症サポーターに
軽井沢町保健福祉課は2月16日、町職員を対象にした「認知症サポーター養成講座」を町中央公民館で開いた。認知症について理解を深め、窓口での対応で生かすほか、家庭や地域でも手助けができるよう企画した。町職員を対象にした同講座は初めて。
町地域包括支援センターの保健師佐々木愛さんを講師に午前と午後2回の講座を開き、町職員約200人が受講。認知症の症状や、認知症の人との接し方などについて学んだ。佐々木さんによると、認知症は誰にでも起こりうる病気で、65歳以上の4人中1人が認知症か認知症の予備群だという。高齢者の増加にともない、軽井沢町でも平成37年度まで5年ごとに、50~100人の認知症高齢者が増えると推計している。
佐々木さんは講座の中で「認知症になると考えるスピードが遅くなるので、急がせず必要な話はシンプルに」「認知症になってもプライドは残る。相手を傷つけないよう手助けするのが大事」などと伝えた。
講座では、自分や家族が認知症になった場合、周囲にどう接してほしいか考える時間も設けた。受講した職員は「周囲が何でも手助けすると、本人の考える能力が衰退する。できることはやらせることも大切」と考えを述べていた。
「認知症サポーター養成講座」は、町職員が出張し様々な講座を開く「こもれびの街講座」(5人以上から)でも、町民向けに実施している。TEL0267-45-8695(教育委員会生涯学習係)