軽井沢中学グラウンド他整備工事入札不調 事業費2億円増で再入札へ
軽井沢町議会3月会議は2月25日、町が2016年度に実施する「軽井沢中学校グラウンド人工芝化他整備工事」について、事業費を2億円増額する一般会計補正予算案を賛成多数(賛成12人、反対2人、欠席1人)で可決した。
町は議案の提案説明で、同整備工事の入札額が予定価格を上回り落札業者が決まらなかったと報告。設計内容の見直しを行った上で、2億円増額し再入札を行うと説明した。
町は12月に次年度予算を前倒しで確保する8億7400万円の債務負担行為を設定。2月4日に指名競争入札を行い、参加した5JV(共同事業体)が入札、不調に終わっていた。その原因について、町は「設計業者が算出した見積もりの査定率が整合しなかった」と話した。
この日、急きょ開いた予算常任委員会で、町は議員の質問に答えた。設計内容の見直しについて、町は「人工芝の長さを65㎜から60~65㎜の範囲内とするなど、細かい部分まで見直したが、子どもたちの安全性、利便性向上に害をなす部分については変えていない」と説明した。
本会議の表決前の討論で、議案に反対した議員は「追加金額が2億円と大きいのに対し、議論の時間が少ない」。賛成した議員は「予算の大半は既存校舎解体や擁壁の工事で、生徒の安全にかかる部分。予定通り竣工するためにも必要」と話した。
議案が可決されたのを受け、軽井沢町は近く再入札を実施。3月会議の最終日に諮り、落札業者と契約を結びたい考えだ。軽井沢中学の新校舎は3月に竣工し、4月の利用開始予定で工事が進んでいる。グラウンドは2017年3月末の竣工を目指している。