日韓の高校生、アートの共同制作で交流
美術を専攻する韓国の高校生20人と、軽井沢高校美術部(通称:カルビ)など県内の高校美術部員12人が11月19日、軽井沢高校でアートを共同制作するなどして交流した。2018年に県内で初めて開催される「全国高校総合文化祭」に向けた気運醸成、両国の相互理解を深めるのが目的。
共同制作の内容はカルビが考案。まず、日韓の生徒が入り交じって7グループに分かれ、黒いキャンバスに様々な色のアクリル絵の具を上から垂らすなどして「滝」を表現。続いて、6m四方の模造紙に描いた全国高校総合文化祭のキャラクター「なびすけ」に、ペンやクレヨン、絵の具などで色づけ。最後には手のひらや足の裏なども使って描き、全身絵の具まみれになる生徒もいた。
韓国の高校2年生、崔秀隣(スュエ・スリン)さんは「韓国では型にはまった技法などの授業が多く、今日のように自由に表現できる機会は少ない。気持ちを開放させてもらえて楽しくできた」。カルビの部長で2年生の清水未悠さんは「ここまで盛り上がるとは予想していなかった。言葉の壁はあるが、絵の制作を通じて会話することができたと思う」と話した。
韓国の生徒は22日まで日本に滞在し、21日は長野県高等学校総合文化祭(上田市サントミューゼ、東御市サンテラスホール)に参加。10月には今回参加した日本の高校生の一部が訪韓し、アートを通じた交流をしていた。