軽井沢の観光のあるべき姿探る「軽井沢観光懇談会」初開催

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 軽井沢町の観光に関わる団体、企業、行政の代表者が集まり、軽井沢の観光課題や地域づくりについて話し合う「軽井沢観光懇談会」の初会合が10月20日、町中央公民館で開かれた。様々な観点からあがった問題を共有し、軽井沢の観光のあるべき姿を探ろうと、軽井沢観光協会が呼びかけた。今年度中にあと2回(12月、2016年2月)会合を開き、同会を母体に来年度の創設を目指す『観光戦略会議』で、問題克服に向け行動に移していく考えだ。

 初会合は約30人が出席。観光の現状について感じていることや、軽井沢の目指す方向性について、一人ずつが考えを述べた。コーディネーターを務めた立教大学観光学部兼任講師の清水慎一さんは「住みやすい所に人は吸い寄せられる。住んで良し、訪れて良しの観光地域づくりを」と一つの方向性を示した。

 他の参加者からは「今別荘を訪れている多くは60〜70代。その次の世代が『コストかかるし処分しちゃおう』と、廃墟となった別荘が増えたら、その姿を見た観光客はどう思うか。別荘文化が軽井沢の魅力の核」。「アジアからのインバウンドがどっと訪れるような場所に、別荘客が来たいと思うのかどうか、その検証も長期的に見たら必要では」。「リニア中央新幹線が開業すると、人の流れは激変する。軽井沢単体でなく長野広域、群馬、北陸地区も含めた広域連携で、強力な観光コンテンツを作るべき」などの意見があった。

 同会代表の土屋芳春軽井沢観光協会長は、初会合を振り返り「立場が違うと、それだけ多様な考えがあると改めて認識した。軽井沢の目指すべき観光は、多くの方々が間違った方向を見ていない。観光課題をまとめ、行動計画に結びつけたい」と話した。

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