「人とのつながり必要」岩手県大槌町訪問児童・生徒の報告会
東日本大震災の被災地岩手県大槌町を訪問した小中学生18人の報告会が8月27日、軽井沢町中央公民館で行われた。現地での交流を通じ感じたことを一人ずつ話し、大槌町の人にインタビューした映像なども流した。保護者や町関係者ら約70人が耳を傾けた。
生徒らは8月3日から5日まで、岩手県大槌町に滞在。今年4月に開校した小中一貫校「大槌学園」や、会えなくなった人に思いを伝える「風の電話」があるオープンガーデン「ベルガーディア鯨山」、福幸きらり商店街などを訪問し、現地の人と交流した。
<児童・生徒から語られた報告の一部>
「支援とは物資を送ることだけではない。本当に大切なのは面と面で向き合い交流すること。大槌の皆さんは人とのつながりを必要としている」。
「『海があっての大槌』という言葉から、大槌の人にとって、海はかけがえのない特別な存在だとわかった。軽井沢の人に、大槌のことを知ってもらえるようこれからも頑張っていきたい」
「泊まる部屋から見た海はきれいな青に透き通り静かで、恐ろしい津波が起こったことが信じられなかった」。
「今必要なものを聞くと、皆さん『人が足りない』と口を揃えた。私たちができる支援は大槌の良さを多くの人に知ってもらい、大槌に足を運んでもらうことだと感じた」。
報告会の最後には、軽井沢中学が大槌町復興支援のポロシャツを作ったことを発表。黒色で大槌と軽井沢の頭文字「O」と「K」を矢印で繋げたピンクのプリントを首元後ろに施した。サイズはS~3L。料金は2000円。売り上げは全て復興の支援に役立てる。9月18日の軽井沢中学文化祭「からまつ祭」で大槌町の物産と一緒に販売する。