16回目も晴天に恵まれ 『軽井沢ショー祭』厳かに開催

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 軽井沢を避暑地として見出した宣教師アレキサンダー・クロフト・ショーはじめ、今日の軽井沢を築いた先人たちを称え、その原点を未来へ伝えようという町民祭『軽井沢ショー祭』が8月1日に開催された。16年前から式典中は1度も雨に降られたことがないというこの祭典、16回目となるこの日も晴天に恵まれた。


 会場は緑の木々に囲まれたショー記念礼拝堂の前庭。鐘の音が響くと日本聖公会の土井司祭によって開会の挨拶。中部教区代表の渋沢司祭は、ショー記念礼拝堂が今年120周年を迎えることや、正面の十字架は建立当時のままであること等を紹介した。


 実行委員長の大久保保さんは、野沢源次郎が大正期の草原にマーケット・プールなど総合的に別荘ライフを考慮した別荘地開発を行ってから100周年となったことを話し、先人たちの功績を称えた。


 ショー祭立ち上げのときから実行委員として関わってきた藤巻進軽井沢町長は「清々しく軽井沢らしい祭典になっている」と喜びの声を伝え、「軽井沢の歴史にとって、このショー祭が意味のあるものになることを期待する」と述べた。

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 式典後のアフタヌーン・トークでは、「カナダ・メソジスト教会宣教師と軽井沢」と題し、東洋英和女学院資料室嘱託の酒井ふみよさんが、軽井沢で過ごした女性宣教師たちについて講演した。昨年のNHK朝のテレビ小説「花子とアン」で知られたブラック・バーンことブラック・モアはじめ、多くの宣教師たちが軽井沢に訪れ、別荘を建てたという足跡が残っている。酒井さんは「彼女たちはこの土地を愛し、心も体も休息できた。新しい出会いがあり交流があった。軽井沢を愛する人にはぜひ、軽井沢独特の歴史の側面を知ってほしい」と語った。

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