岩手県大槌町訪問生徒ら18人結団式、決意語る
軽井沢町が継続支援する、東日本大震災の被災地岩手県大槌町を訪問する、町内の小中学生による結団式が7月29日、町中央公民館であった。藤巻進町長らが激励のあいさつをし、代表生徒らが決意を述べた。
訪れるのは軽井沢中学の生徒会役員9人と、3小学校の児童会役員9人の計18人。軽井沢中学の田中寿一校長が引率隊長を務め、教諭2人、町社会福祉協議会の職員1人も随行する。8月3日から5日まで、岩手県大槌町に滞在。今年4月に開校した大槌町の小中一貫校「大槌学園」や、会えなくなった人に思いを伝える「風の電話」がある「ベルガーディア鯨山」、福幸きらり商店街などを訪れ、現地の人と交流する。
「大槌学園」は来年9月、新校舎が完成予定。生徒らは、小中学校の資源回収などで集めた費用で、同学園のシンボルマークを「軽井沢彫」で作り寄贈する計画を進めていて、その目録も渡す予定だ。藤巻町長は「被災した大槌町の皆さんの気持ち、無念さを自分の心の中で描いてみてください」と生徒らに伝えた。
軽井沢中部小学校児童会長、姜和代乃さんは「現地の人の話を聞いたり、生活の様子を見て、自分たちに何ができるかもう一度考える機会にしたい。大槌の様子や皆さんの思い、自分たちが感じたことを他の児童や町の人に伝えて、少しでも大槌町のためになれればと思う」。軽井沢中学校の生徒会長、番場翔さんは「自分たちの目で耳で心で感じる貴重な機会。町の人の期待に見合う中身の濃い三日間にしたい」と決意を述べた。生徒らは軽井沢に帰ったあと、各小中学校や住民向けに報告会を開き、現地の様子を伝える予定だ。
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