軽井沢高生、グアム生徒「観光客役」に通訳体験
軽井沢高校は6月17日、軽井沢に滞在しているグアムの高校生5人を外国人観光客に見立てた通訳の実践学習を行った。英語や国際分野を学ぶ「グローバルスタディコース」3年生(18人)の必修科目「観光」の授業。町内で翻訳・英語ガイドを行う「軽井沢ガイドサービス」の通訳案内士、永島千絵さんが特別講師を務めた。
外国人観光客が土産店で買物する場面を想定し、軽井沢高生が店員と通訳の役を担当。「ジャムを買いたいのですが」「イチゴ、ブルーベリー、アンズ味があります」などのやり取りを、通訳役の生徒が伝え合った。
最後にはグループごと練習の成果を発表。携帯ストラップ18個の注文を80個と間違って伝えたり、台本にはない「今は紅葉を見られますか」などの質問に戸惑う生徒も。それでも、笑顔でコミュニケーションを楽しんだ。
永島さんは「予想外の質問にはプロでも焦ることがある。逃げずに答えようとする姿勢はとても良かった」。グアムの生徒は授業後「面白かった。文化の多様性を知る良い機会になった」などと感想を述べた。軽井沢高校の田中秀佳さんは「本場の英語に触れる機会はなかなかない。良いコミュニケーションができた」と振り返っていた。
軽井沢とグアムのロータリークラブは1972年から姉妹提携を結び、毎年高校生が行き来している。今回、軽井沢を訪れているグアムの生徒は16~17歳の5人で、13日から23日まで町内に滞在する。