行政と住民が意見交換、「移動町長室」初開催

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 軽井沢町は6月15日、藤巻進町長が町内各地区に出向き、町民らと意見交換する「移動町長室」を中軽井沢区民会館で開き、地元住民ら約20人が参加した。町と住民の相互理解を深めることを目的にした初めての試み。まず、町の事業の進捗について町長が語り、その後、参加者からの意見や要望、質問などを受け付け、町長や各担当課長が応じた。

 町長は、進行中の軽井沢中学校建設について「予定通り進んでいる」とし、発地地区の農産物直売施設「軽井沢発地市庭(いちば)」についても、来春のオープンに向け工事に入ったことを伝えた。また、軽井沢駅自由通路の保温性を高めるため、南北両入口にガラスを取り付ける工事を今年度中に行うことを発表。災害が起きたときに備え、帰宅困難の観光客らを受け入れられる環境を整える。他にも、三世代で暮らす家庭を助成するといった、多世代同居の推進に向けた取り組みも検討していることを明かした。

 「軽井沢ー横川間の鉄路復活を」という住民からの要望に、担当課長は「あきらめてはいないが、ほとんどの鉄路は安中市の所有で、群馬県サイドがその気にならないと厳しい。採算を考えるとなかなか難しいところがある」と応じた。また、「のぼり旗は禁じられているはずだが、ずっと出ているところがある。指導はしているのか」という質問に、担当課長は「出向いて指導を続けているが、協力してもらえていないのが現状」と応じた。

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 他にも「渋滞問題解決に向け抜本的な対策を」「軽井沢環境大学の誘致を検討する場を作ってほしい」「自転車の乗り入れ車両を設けるよう、しなの鉄道に提案して」などの声もあった。終了後、藤巻町長は「沢山の意見を聞けて良かった。議会に諮ったことで、町民に伝えた気になっている部分がある。受け取る側の視点に立って、情報を伝えていきたい」と話していた。

 町は6月16日に新軽井沢公民館、18日に追分公民館、22日に借宿公民館、23日に中央公民館、7月9日に発地公民館でも、移動町長室を開く。23日は外国籍住民対象で、英語の通訳が付く。時間は19:00~21:00。

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